ノーシードから彗星のごとくあらわれた西諸地区にある小林西高校
私が小学生だったころに、宮崎県勢の代表として小林西高校が予選をノーシードで勝ち上がり、甲子園に出場を果たしたことがありました。
小林西高校は今まで目立った活躍はしていませんでしたが、その年は小学校時代から全国の野球大会で活躍していた笹山投手を中心とした有力選手が集まり、大変地力があって県予選の優勝は順当な結果といっても過言ではありませんでした。
笹山投手は140kmの球速を誇る本格派の投手で球に威力があって、コーナーにしっかり決まる力強いボールはなかなか相手ははじき返すことはできませんでした。笹山選手は打撃でもチームの大黒柱で、チャンスに笹山選手に打席が回れば、何とかしてくれるような頼りになる4番打者という印象でした。
甲子園でも笹山選手は大活躍して、緒戦の学法石川戦でも9回に逆転にタイムリーヒットを放って、勝利に貢献しました。その後2回戦、3回戦も勝ち上がり、準々決勝で強豪の茨城県代表の常総学院高校と対戦しました。
試合は9回まで相手にリードを許した状態で9回に味方が同点のタイムリー二塁打を放って同点に追いつき、後続の坂下選手もホーム生還を試みましたが、元々足が遅い選手だったので余裕でタッチアウトになってしまいました。試合は延長戦にもつれ込みましたが、相手が地力の高さを見せつけて、3点を追加して逃げ切りました。
今までの宮崎県勢は、甲子園に出場しても、押され気味の試合展開が多くて、大会序盤で負けてしまい、県民をがっかりさせることが多かったのですが、小林西高校の活躍は県民を熱狂させました。
笹山選手は人柄も良くて、地元でも甲子園のヒーローとして人々に認知されています。
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