日章学園は伝説の強打を誇るチーム
日章学園高校は前身は宮崎実業高校で、昔の招待高校野球大会で、作新学院の江川卓投手を招いて、宮崎実業の5番打者だった石渕国博選手が江川さんのストレートをレフトスタンドにホームランを打ったという伝説を残しているチームです。
巨人時代の江川卓投手
日章学園高校は伝統的に打力が優れているチームカラーで、2002年に夏の全国高校野球選手権大会に出場したときは、ブラジル出身の日系人の3選手、瀬間中ノルベルト選手、片山文雄投手、小笠原ユキオ投手を留学させて、同校で野球を身に付けさせて、スターティングメンバ―に入れました。
九州大会でも優勝という結果を残して、当時監督だった、三重県の私立三重高校の元甲子園準優勝監督でもある中村好治監督は甲子園でも優勝が目標であると公言していました。
2002年の夏の甲子園 日章学園×興誠
緒戦の相手は静岡県代表の興誠高校で、相手の投手は剛速球を投げられる人ではなくて、粘り強く投げるタイプの人でした。序盤から日章学園の猛攻があり、得点を重ねていきましたが、相手の打線も効率よく得点していって、点差は開かないまま終盤戦を迎えました。
瀬間中選手の豪快な2ランホームランで日章学園は勢いに乗るかと思われましたが、守りで痛恨のエラーが有り、興誠高校にリードを許してしまいました。
最終回に、日章学園はヒットでランナーが3塁まで進み、スクイズバントで同点にすることを試みましたが、相手の投手がバントフライをファインプレーでとって、3塁に投げてダブルプレーで試合が終わりました。日章学園打線は1試合に22安打を記録しましたが、相手の効率の良い攻めの前に敗れてしまいました。
日章学園×興誠 瀬間中ノルベルト選手のホームラン
戸郷投手を擁する聖心ウルスラ学園と日章学園の因縁の対決
その後も監督が交代してからも、日章学園は県内の強豪の一角を占めていて、県予選で準優勝を何回か成し遂げています。100回記念大会の年の県予選では、前年度に甲子園に出場した戸郷投手擁する聖心ウルスラ学園高校に敗退していて、1年間戸郷攻略に時間を割いて打撃力の向上に取り組んで翌年の準々決勝で再戦することになり、見事にリベンジを果たしました。この年は決勝戦までコマを進めましたが、日南学園高校に敗れて準優勝の結果に終わりました。
翌年の選抜高校野球大会にも出場を果たす
聖心ウルスラ学園の戸郷投手を攻略したことで自分達の打撃力に自信がついて、守備力も堅実な守備を磨いて新チームになってからも九州大会で結果を残して、選抜高校野球大会の出場権を得ることができました。投手力が若干不安視されていて、選抜大会では千葉県の強豪の習志野高校に初回に大量得点を奪われて、主導権を握られて、8-2で完敗しました。
総括
日章学園の打撃は全国でも十分通用する実力を誇り、特に剛速球に強い印象が有ります。投手力が若干弱い印象があり、甲子園へはなかなかコマを進めることができていませんが、甲子園に出場したときの日章学園は、カリスマ的な打撃の魅力があり、必見です。
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