延岡学園の準優勝 

宮崎の高校野球名勝負名チームの記録

2013年の甲子園準優勝校の延岡学園の県予選の勝ち上がり

2013年度の夏の高校野球宮崎県予選は、日南学園などの優勝候補が序盤で姿を消して、ノーシードの延岡学園と大会上位進出常連のの聖心ウルスラ学園高校が決勝に進出して、激闘を繰り広げた後に、延岡学園が勝利して優勝を決めました。

延岡学園は序盤から、相手校を圧倒するゲームが多くて、今年のチームはガッツ溢れる選手が多くて、勢いを感じさせるチームでした。

チーム結成の頃からチームを引っ張っていた上米良投手が怪我のため、戦線を離脱して、代わりに、伸びのある速球と良く曲がるスライダーが主体の奈須投手と、テンポが速くて鋭い変化球を持ち、強気なマウンドさばきが魅力的な左腕の横瀬投手がチームを引っ張っていきました。

打線はリードオフマンの梶原選手に、大会注目のスラッガーの岩重選手、勝負強い長距離打者の浜田選手が活躍していました。

決勝も互角の試合展開の中で、気持ちで相手を圧倒する場面がみられて、相手を最後には振り切って、甲子園の切符を手に入れました。チームは闘志があって、今までの延岡学園には無い溌剌とした爽やかな雰囲気が有り、甲子園でも戦いが楽しみな印象を受けました。

延岡学園 甲子園躍進への道程
延岡学園の甲子園

夏の全国高校野球大会本戦を迎える

緒戦 延岡学園×自由ヶ丘

数日後に夏の高校野球大会が始まり、延岡学園は2回戦からの登場になって緒戦の相手は福岡県代表の自由ヶ丘高校でした。自由ヶ丘高校は初出場ではあるが、激戦区の福岡の代表で地力があるチームなので油断できない相手ではあります。両校の対戦は互角の試合展開になったが終盤に延岡学園が勝ち越して4-2のスコアで自由ヶ丘高校を破りました。

第95回全国高校野球選手権大会 第5日 延岡学園ー自由が丘 田中選手

延岡学園×自由ヶ丘

第三試合 弘前学院聖愛×延岡学園

3回戦の相手は青森代表の弘前学院聖愛高校でした。弘前学院聖愛高校は予選で、八戸学院光星高校や青森山田高校を振り切って甲子園の出場を果たしているので、やはり力があるチームです。

本校は1回戦、2回戦で力があることを相手校に見せつけて快勝して3回戦に進出していました。青森県は2強が強くて、甲子園強豪県のイメージが付くようになってきているが、両校とも県外出身の選手が多いなか、弘前学院聖愛の選手達はほとんどが県内の選手で構成されています。

試合は勢いで延岡学園が弘前学院聖愛を圧倒して、序盤から得点を重ねてリードを奪い、相手校に付け入る隙を与えずに、10-0のスコアで快勝した。この試合の結果で、延岡学園は底力があるような印象を抱かせました。

第95回全国高校野球選手権大会 第11日 延岡学園ー弘前学院聖愛 田中選手

延岡学園×弘前学院聖愛

準々決勝 富山第一×延岡学園

準々決勝の対戦相手は富山県代表の富山第一高校です。富山第一高校は、甲子園ではそこまで強い印象が無い富山県の代表校なので、たいしたチームではないという印象を持たれるかもしれないが、今年のチームは大会屈指の好投手の宮本投手を擁して、打線も実力があるので、甲子園をよく知るファンからは、富山第一高校はとてもマークされていました。

試合展開は、延岡学園が先制して、富山第一が追い付いて、突き放して、終盤に延岡学園が追い付いて延長戦にもつれ込んで、延長戦で相手のエラーに付け込んで決勝点を奪ってサヨナラ勝ちをしました。

延長戦に入って、相手チームが攻撃の場面で、2塁まで相手が進塁して1打で得点が入るピンチを迎え、ダブルプレーでピンチを切り抜けた時に、タイムの判定でプレーがやり直しになる珍事が起こり、その後奈須投手が気迫で2者連続三振を奪って切り抜けたシーンがあり、このプレーが起きた後から、ますます延岡学園には勢いがついていきました。

第95回全国高校野球選手権大会 準決勝 延岡学園ー富山第一  2

延岡学園×富山第一

準決勝  延岡学園×花巻東

準決勝戦は小柄なファール打ちが上手い好打者の千葉選手を擁する岩手代表の花巻東高校が相手でした。花巻東高校は、2番打者の千葉選手が大会のキーマンになっていて、ファールでカウントを稼ぐことで相手投手のスタミナを奪って、甘いボールを裁いて相手に心理的にダメージを与えられる選手で、対戦した相手校の済美高校の安楽投手や鳴門高校の板東投手などの好投手も千葉選手に苦しめられて敗れ去っていきました。

千葉選手は延岡学園戦の前に審判員から注意をされるなどの報道もされていて、花巻東高校はどことなく悪い高校のような印象を持たれていました。一方で延岡学園は前の試合で劇的な勝利をして勢いがついていきました。

準決勝戦は以上の背景があり延岡学園が心理的に優位に試合を進めて、選抜した横瀬投手も調子が良くて、相手に得点のチャンスを与えずに完封勝ちして決勝へコマを進めました。

第95回全国高校野球選手権記念大会準決勝 花巻東対延岡学園

延岡学園×花巻東

決勝  前橋育英×延岡学園

決勝戦の相手は群馬代表の前橋育英高校でした。前橋育英高校は大会屈指の好投手の高橋投手を中心に堅実な守備でゲームをつくるチームで、関東大会などで好成績を残していて甲子園でも有力校の扱いを受けていました。

緒戦からロースコアでワンチャンスをものにして手堅く勝ちあがるスタイルで、準々決勝の常総学院戦は相手の飯田投手の快投の前に終盤まで敗戦濃厚のところまで行っていたが、飯田投手に足をつるアクシデントがあり前橋育英はそのチャンスをものにして、一気に逆転して、勝ち進みました。

決勝は延岡学園が3点を奪って勢いに乗りそうな試合展開でしたが、前橋育英がファインプレーで流れを引き寄せて、終盤逆転をして守り切って優勝を飾りました。

第95回全国高校野球選手権大会 決勝 延岡学園ー前橋育英 田中選手

延岡学園×前橋育英

総括

延岡学園は準優勝に終わりましたが、県勢がベスト4の壁を破ったのは初めてのことで、宮崎県内は好結果に大いに沸きました。2013年の延岡学園は一人ひとりの選手がたくましくて、甲子園でもみんな堂々と落ち着いたプレーをしていていました。

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