選抜への出場を決めた九州大会
三浦正行監督に交代した延岡学園は、選手達が大会で結果を残せるようになり、相手を攻撃力で圧倒するような試合展開が目立ち始めて、決勝でも最近力をつけてきている富島高校を振り切って優勝を決めました。
その後行われた九州大会でも、緒戦で左の好投手を擁する筑陽学園が相手で、序盤に苦しい場面は有りましたが終盤にとらえ始めて、振り切って勝ち上がり、準々決勝の選抜代表校を選考するのに重要な資料になる試合は、九州屈指の強豪の大分の明豊高校が相手でした。
明豊高校との勝負では、序盤で相手の先発の投手から大量得点を奪い、試合の形勢を優位に進めましたが、相手校の打線も破壊力があって、1イニングにホームランと一挙に畳みかけられて一気に6点を奪われて試合は振出しに戻されました。
同点に戻された後は、エースが落ち着きを取り戻して、その後の勢いを食い止めて、打線は、交代した相手の投手を、その都度打ち崩して10-6のスコアで快勝して、選抜の出場を大きく引き寄せました。
準決勝では、優勝した長崎代表の創成館とあたって、この創成館高校がとても実力が有るチームで好投手を何人も擁していて、守備は良く鍛えられていてミスをすることがほとんどなく、打撃は粘り強くカウントで追い込まれたりすると、クローズドスタンスにフォームを切り替えて相手投手に食い下がって、単打でつないで、小技で点をもぎ取るというスタイルでした。
そのため延岡学園は苦戦を強いられて、相手校のエースの川原投手はその日は万全の出来で、延岡学園打線に攻略の糸口を与えず、味方の2枚看板のもう一人の投手が、上手く相手の打線を抑えたものの、2-0のスコアで敗れました。
選抜の選考会で宮崎県代表として延岡学園と富島高校が選ばれる
大会が終わって冬のシーズンが過ぎ去って、1月に入って、センバツ高校野球の代表校の選考会が行われて、延岡学園の選抜出場が決まり、九州大会で準優勝を果たしていた富島高校も同時に選ばれたので県内の高校野球ファンは大いに沸きました。両校とも実力は十分あり、甲子園でも期待できる戦力を持っていましたが、宮崎県勢は選抜甲子園で今まであまり結果を残せていないというのが課題に残っていました。

対戦相手は延岡学園は栃木の国学院栃木高校に決まり、緒戦の相手としては、比較的与しやすい相手でした。富島高校は強豪の好投手奥川投手を擁する石川の星稜高校が緒戦の相手に決まりました。
選抜高校野球大会が始まる
延岡学園は大会前にユニフォームを白を基調に、紫のラインを使用したものに新調して大会に臨みました。試合が始まると、延岡学園は初回に得点を許した後、持ち前の強打でホームランなどで逆転して、序盤は試合を優位に進めましたが、中盤以降に投手陣が相手校の打線につかまって逆転を許して緒戦で敗れてしまいました。
国学院栃木×延岡学園
数日後に同じ大会に出場していた富島高校も登場して、星稜高校に序盤にタイムリーヒットなどで食い下がりましたが、自軍のエラーがきっかけで相手に一気に畳みかけられて大量得点を奪われて敗れました。
6月のMRT招待高校野球大会 延岡学園×星稜高校
選抜高校野球が閉幕して数か月後に、MRTのテレビ放送局が毎年県外の強豪校をサンマリンスタジアムに招待して県内から選出された高校と試合をすることが行われていて、延岡学園は星稜高校と試合することになり、試合の模様はテレビでも放映されました。
星稜高校はそのころに宮崎県に台風が襲い掛かっていて、当日に無事に試合できるかどうかが心配されましたが、予定とおりに試合をすることができました。
試合の序盤は両者とも順調な試合運びで、相手のエースの奥川投手は、少しボールが高く集まっていて、あまり調子がいいとは言えない状態でした。1~2イニングを投げて、リリーフの投手に交代してしまいました。
相手にリードを許してから、中盤に先頭の1番が出塁して、後の打者がセンターフライを打ち上げた後に、1塁にいた、俊足の1番打者が2塁に進塁するという好走塁があって、後の打者が、タイムリーを放って、その走者をホームに返したのがきっかけでゲームの流れを引き寄せて逆転に成功して、その後は相手打線の勢いを食い止めて、反撃を許さずに、逃げ切って3-2で勝利を収めました。
延岡学園は守備でもいいプレーが目立っていて、その日に解説していた星稜高校の元監督の山下智茂監督から、守備が素晴らしいということを再三褒められていました。延岡学園の素晴らしいところが存分にみられた試合でした。
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