私は、小学校2年の時から剣道を始めて、強い団体に所属して、稽古量は多く、基本稽古は人一倍積んでいる自信があります。低学年の頃はパッとしていなくて、高学年になってから、相手に勝つことができるようになり、たまには強い相手に勝ったり善戦することも有りました。
小学校の頃は、足さばきが悪いという感じはなかったのですが、中学校に入って、少しずつ、踏み込みが強くてあっさり一本取っている人に比べて、打ちの強さが足りないことを認識するようになりました。中学校時代は、駆け引きや剣さばきなどの総合力が高ければ、相手に勝つことは十分可能でした。
高校時代に入って、足さばきが上手い人との違いがだんだん気になり始めました。都城東高校などの、綺麗な体裁きをする選手に太刀打ちできなくなってしまいました。都城東高校の剣道は、みんな踏み込みが強くて、剣道に安定感があり、いつもキレのいい動きで一本を簡単に決めています。
自分は何かが足りてないことを自覚するようになり、初めはなかなか原因がわかりませんでしたが、高校時代の剣道の先生に、踏み込みがおかしいと指摘されたり、大学の剣道部の同期の人にも足さばきがおかしいと指摘され、切り返しの時に、足がぴょんぴょん跳ねるといわれました。
高校時代と大学時代はほとんど相手に勝てませんでしたが、何とか強豪校の選手がしているようなキレのある体裁きを身に付けたいと考えていました。
最近になって常歩剣道という言葉を知るのですが、今振り返ってみると、それに当てはまるような剣道をしている人が、周りに何人かいたなと思います。その人達は、そこそこ強い学校を卒業して体裁きに安定感があり、自分の高校時代までしていたスピードで崩す剣道があまり通用しませんでした。
打ちが安定して、重心がいつも下がっていて、剣先が効いているので、なかなか自分は思い通りに攻めれずに、相手に翻弄されていました。相手のほうが格上であるような印象でした。
掛稽古の時も、常歩剣道が身についている人は、動きにロスが少ないので、自分よりも疲れていないような印象でした。その人たちは、剣道の練習をやってたらいつの間にかできていたという感じではなくて、どこかでいい指導者について、試行錯誤をしていると感じました。
私も、彼らのようにさくさく一本を奪いたいと思っていて、色々体のことを研究するようになりました。大学時代は、筋トレでベンチプレスやデットリフトやスクワットをやっていました。確かに筋肉が付いて、体が一回り大きくなりましたが、剣道が上手くなったという感触は得られませんでした。
札幌に引っ越してきて、本格的にトレーニングを行いました。剣道によさそうと思ったことをどんどん実行に移しました。定期的にランニングをして、札幌マラソンにも10km走にエントリーして上位でゴールしました。肩甲骨が硬かったので、トレーニングの本を買ってきて、肩甲骨を柔らかくしました。ヨガをやって、柔軟性やバランス感覚を磨きました。
太気拳に挑戦して、立禅や這いを公園で行うことを日課にしました。他に股関節を柔らかくしたり、椅子に座るのをやめて、普段の作業は胡坐をかいて行うようにかえました。
剣道は禅との関連があるので、普段から自炊をしたり、家の掃除を手作業で行ったりしました。最近は大学時代に比べて、かなり体の感覚が変ってきています。常歩剣道の本を読んでみましたが、自分がやっていたこととかなり一致していると感じます。
私はもう少ししてから剣道を再開したいと考えています。面が壊れているので、新しく購入する必要が有ります。地元の都城で、出身の剣道クラブの稽古に参加してみようと思います。
コメント