今年のインターハイ剣道大会の注目高校(男子)

剣道

私が今年のインターハイに出場する世代の試合動画を拝見して、特に強かったりいいチームだと感じたのは、千葉県の翔凛高校と大分県の明豊高校です。両校ともレギュラーの5人とも鍛え抜かれていて、構えから打突に至るまでが安定感があり試合運びも洗練されていると感じます。

男子団体決勝【翔凛(千葉)×小山(栃木)】#04【第68回関東高等学校剣道大会】1北川×関根・2増子×清武・3大古×大川・4中田×中丸・5上野×林・6中田×中丸【2021・06・06】
翔凛高校vs小山高校

翔凛高校は習志野高校と安房高校時代のころから、全国の舞台で好成績を収められていて、実績のある名将の所正孝先生が指導をされている高校です。

所先生の指導は昔から特に足さばきを工夫されていて、ラダートレーニングなども剣道にいち早く導入されて結果を残されています。今回のチームも足さばきが洗練されていて、剣道に安定感がある印象を感じます。先鋒から大将まで抜けが無く力がある選手がそろっていて、特に中堅以降の3人は抜群の安定感を感じさせます。

大分県の明豊高校は、日田高校と大分舞鶴高校でインターハイ出場の経験があり、今は別府大学に教員として在籍しているPL学園高校出身の岩本貴光監督が指導をされています。

【男子二回戦】久御山(京都)×明豊(大分)【第30回全国高等学校剣道選抜大会】#60【1古関×児玉・2富田×飯田・3永田×宮ノ内・4河原×蔵座・5山本×藤﨑・6山本×児玉】
久御山vs明豊

明豊高校は先鋒から大将まで鍛え抜かれていて、安定感がありどの態勢からも鋭い技が出せる選手達のチームです。先鋒が長身で強く、流れを引っ張ってこれる選手です。集中力があって相手から主導権を奪って試合をしています。

この2校以外の有力な高校は、全国一の激戦区の福岡代表の福岡第一高校、全国屈指の名門の九州学院高校、伝統校の宮崎県の高千穂高校、鹿児島の新鋭の錦江湾高校、沖縄県の小禄高校の九州勢が続きます。

九州代表の高校は、周囲の地域に強豪校がひしめいているので、試合経験が豊富で試合運びが巧みなチームが目立ちます。最近は王者として剣道界を引っ張っている九州学院高校を中心に、動きに躍動感があり、自分達のペースに持ち込んで有利な試合を展開しています。

九州以外の有力高校は、神奈川の桐蔭学園高校、茨城の水戸葵陵高校、東京の国士館高校、栃木の佐野日大高校、北海道の東海大札幌高校、大阪の履正社高校、京都の久御山高校、兵庫の育英高校、愛知の桜丘高校が、毎年安定して強いチームを輩出していて、今大会も期待できます。

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