DR.SLUMP 2

ギャグ漫画

ジャンル: 少年漫画・SF漫画・ギャグ漫画

作者: 鳥山明

出版社: 集英社

発表号: 1980年5・6合併号 – 1984年39号


主要登場人物

主人公

則巻あられ

則巻あられ

中学生体型で製作されたアンドロイドです。名前は、千兵衛が木緑葵に聞かれ思いつきで付けています。製作目的やロボットだと隠す理由は語られていません。 1980年トビウオ3日に誕生しています。身長139cm、体重31kg。

千兵衛は世間の体裁上アラレを年の離れた妹として扱っていて、年齢は完成時に13歳ということにしています。趣味はウンチ突きで、嫌いなものはありません。パトカーや白バイを体当たりで壊すことも趣味としています。特技は女の色気です。千兵衛が校長に今まで病気を患っていて家で療養していた妹と説明して、村の中学園に編入学します。

自動車免許は自動車学校の教官に駄々をこねて本来18歳以上に許可されるはずのを若い年齢で所得したことになっています。第2回ペンギングランプリで優勝したため、高校3年生で、ペンギン村村長になりました。

性格

誰とでも友達になろうとする天真爛漫な性格で、純粋な心の持ち主です。筋斗雲に乗ることも可能です。かなりの天然おとぼけ少女ですが、学校の成績は優秀で特に数学の能力は高いです。

強い者と戦うことが好きで、彼女を破壊しようとするDr.マシリトとの戦いも、本人にとっては遊んでいるという認識でした。眠っていたアラレがオケラを飲み込んだことで性格が変わったことがあります。

一番好きな男の子はオボッチャマンです。滅多に怒らないが、自身と親しくなった者を傷つけ、悪びれもしない心無い者に対しては怒っています。

特徴

人間でいうところの強度の近視で、愛用の眼鏡は千兵衛がその場で応急処置的にかけさせたものです。普通の人間には見えない死者の魂もアラレには見えます。頭部は初期のみ胴体と有線で繋がっていたが、後に分離したままの行動も可能になりました。取り外した頭部をラジコンカーなど、別の機械に接続して活動することも可能です。

村人には超人的な行動をとっていてもロボットだと気づかれていません。エネルギー源は海水を原料とした液体「ロボビタンA」で、哺乳瓶から飲みます。切れてしまうと完全に機能が停止してしまうため、周りからは死んだように見えます。ロボビタン以外に飲食をする必要はありませんが飲食することは可能です。

ロボットのために身体の成長がなく、ブラジャーを着けたいという理由で平らのままな胸に悩んでいます。女性器も何もついていないが、肛門はあり大便は出さないがたまにオナラをします。体内の排ガス除去装置を外せばオナラで空や宇宙を飛ぶことも可能です。

機械のボディはゴム製のカバーで覆われているため則巻ガジラに食べられることはありません。「ほよよ」「んちゃ」「キーン」「バイちゃ」などといった独特の言葉(アラレ語)を使います。常識外の怪力を持ち、その気になれば地球を破壊することが可能です。超能力は効きません。

則巻千兵衛(のりまき せんべえ)

則巻千兵衛

エイジ722年生まれ。28歳→32歳。ゲンゴロウ島立大学理工学部卒。同大学院理工学研究科博士課程修了。両親は小さいころに亡くなっています。毎日のように珍作品を作り出しています。発明品には失敗が多いが、宇宙船やタイムマシンなど凄い物も製作しています。趣味はスケベ本鑑賞です。結婚するまでカップ麺ばかり食べています。

みどりと話している時や自らを褒め称える時などに、急に頭身が高い男前な外見や劇画調の顔に変化します。特技がありますが、3分間しか保つことができません。初期の髪型はアフロヘアーのようなボサボサ頭だったが、床屋ロボットバーバーマンに角刈りにされ、スポーツ刈りへと変化していきました。

スケベではあるが同時に非常に純情で恥ずかしがりであり、山吹みどりと出会うまで、女性と一回も手をつないだことがありませんでした。

女性に対して奥手のほうであり、経験は少ないですが山吹みどりと出会ってから遠回りをしつつも結婚をします。アラレがいつも自由奔放に活動するのでいつも振り回されています。

カミナリと猫や犬が苦手です。生活費は、自身が作り上げた発明品を村の住人に売ることで得ています。

則巻ガジラ(のりまき ガジラ)

則巻ガジラ

1980年プランクトン2日 生まれ。初登場時0歳。2本の触角と羽根の生えた赤ちゃんで、敵への攻撃手段として触角から破壊光線を出します。初期設定では字はまだ書けません。アラレたちが原始時代にタイムスリップした時に持ち帰った卵から生れました。

実は地球に危険な文明が栄えたら食べ尽くすという使命で神様が原始時代に送り込んだ天使でしたが、アラレが現代に連れて来たために神様の計画は崩れました。

「クピポ」「クピプー」などといった独特な「ガッちゃん語」を話す。その言葉がわかるのは、神様とアラレ、ターボだけです。

股間には性器が無く無性生物であるが、アラレは「女の子」と認識しました。ただし肛門は備えています。ゴム以外のあらゆるものを食べるのが特徴です。特に金属が好みの模様、土はあまりおいしくないとのことです。

体の成長は無いが、定期的に分裂していき、分裂の際は大量に食べた後で口から糸を吹き出して繭を作り、その中で分裂して2人になります。その後も増殖し、10年後には8人に増えています。

アラレやオボッチャマンに匹敵する強さを誇り、たびたびペンギン村に強敵が現れた時にピンチを救っています。感情表現のパターンに乏しく、無表情と笑い顔の2パターンがほとんどです。ペンギン村で過ごしてから少しずつ表情豊かになってきています。

山吹みどり(やまぶき みどり)→則巻みどり(のりまき みどり)

山吹みどり

アラレたちが通う中学園の女性教師です。アラレたちの担任をしている時は、道徳、理科、数学などをほとんどの教科を担当していました。途中から栗頭が担任になっており、栗頭がアラレたちの担任になってからは、主に音楽を担当しています。身長159cm、体重49kg。

1957年ハリセンボン13日(8月13日)生まれ。嫌いなものは間違えて塩を入れたココアです。かなりおっちょこちょいでやや天然ボケな性格ですが、ペンギン村でも屈指の美人であり、初対面した千兵衛に一目惚れされます。普段は清楚でお淑やかだが、怒ると非常に怖いです。結婚前に千兵衛とたびたびデートしています。

2人の結婚のきっかけは、みどりが則巻家に来訪した際に千兵衛が「みどりさん、結婚してください! …なんちゃって」とトイレの前で口にした独り言に、トイレの中にいたみどりが「はい!」と答えたのがプロポーズの成立という、あっさりとしたものでした。マリリンモンローがモデルになっています。

則巻ターボ(のりまき ターボ)

則巻ターボ

千兵衛とみどりの長男。作中では「ターボくん」と呼ばれています。誕生直後の外出中、千兵衛がのぞきで目を離している内に、地球に着陸しようとしていた宇宙船に撥ねられ命を失います。その宇宙人による蘇生手術で無事に生き返るが、手術のあと与えたOBショックの副作用で超能力と千兵衛のものをも上回る発明品を造るほどの高い知能を身につけます。

千兵衛より高性能なタイムマシンをつくったり、千兵衛も作るのに1ヶ月かかるポンポコガンをと言いつつも1日で作ったり、ガッちゃんの言葉も話せるほどの天才です。

他に山を浮かせるほどの念力や、自分たちが乗っている車ごと瞬間移動するだけではなく、ニコチャン星にいるニコチャン大王も強制的に呼び出したり送り返したりできる瞬間移動も使えることができ、時間を停止することもできます。

友達と村民

木緑あかね(きみどり あかね)

木緑あかねと摘突詰

1967年シーラカンス21日(12月21日)生まれ。13歳→18歳。木緑家の次女であり、アラレの同級生です。

連載開始時中学生ながら酒・タバコを常習するワルですが、奇人変人だらけの作品中ではまともなキャラクターです。いたずら好きで、千兵衛をよくからかっています。中学園での小学校低学年並みでしかない低レベルな授業に嫌気がさしています。

一人称は「オレ」で、終始、男口調で話します。アラレとは特に仲が良いです。苦手なものは人参、ピーマン、毛虫、蛇です。口は悪いが根は優しいです。お小遣い稼ぎのために活動していることが多いです。

みどりとは顔が似ており、みどりに変装したことが何度かあります。アラレにも入れ替わりに変装したことがあります。摘突詰と恋人関係となり、10年後の未来では彼と結婚していています。コーヒー屋さんの経営を姉から引き継ぎますが、接客態度が怖いのでそこまで人気がありません。

空豆タロウ(そらまめ タロウ)

空豆タロウとピー助

アラレの友人で空豆家の長男です。1964年ザリガニ24日(9月24日)生まれです。15歳→20歳。アラレ、あかねより2学年上で登場時は中学3年生です。常にタバコを吸っており、リーゼントにサングラスという典型的な不良の格好をしています。

趣味はバイクと野球です。ポチという2歳の亀を飼っています。中学園、高学園では弟ピースケと共に野球部に所属しています。ポジションはピッチャーです。実は怖がりでオバケが苦手です。高学園を卒業後は警官になります。

警察官に採用された後、パトカーを運転しようとして自動車免許を持っていないことに気づき免許に興味を持ったアラレと一緒にゲンゴロウ島自動車学校に行き免許を取得します。摘鶴燐に一目惚れして、熱烈なアプローチの末に恋人関係となります。10年後の未来では結婚を果たしています。

摘突詰(つん つくつん)

摘一家の長男。鶴燐の弟でアラレやあかねと同学年です。初登場時15歳です。女性が苦手で、女性に触られるとトラの姿に変身する特異体質で、男性に触ると元に戻ります。

アラレはロボットなので影響を受ませんでした。拳法の達人で、常に体を鍛えています。非常にまじめで温厚な好青年だが、本気で激怒すると理性を失った野獣のようになり、とてつもない力を出しますが本人は記憶していません。

後に、あかねと恋人関係になり 10年後の未来では彼女の夫としてコーヒーポットに住んでいる模様です。小学園の教師になっており、功夫道場の先生もしています。

皿田きのこ(さらだ きのこ)

皿田きのこ

ペンギン村在住の幼児です。1980年当時5歳の保育園児です。。血液型はA型。ませた口調で「ナウい」「イモ」「ダサい」といった言葉を多用します。非常に驚いたときにはすぐチビります。オカッパと刈上げがナウい髪型と信じ、常にサングラスをかけています。

初登場時にアラレとガジラに「ナウいかっこう」をコーディネートするが、それはオバケと間違われるほどケバケバしい代物でした。ケーキに乗っているマンモスイチゴが大好物です。

不良になろうとするときがあります。お化けが苦手です。後に小学生となり、自転車(補助輪付)に乗り換えます。

男友達

オボッチャマン

オボッチャマン

マシリトがアラレの構造を真似して作った少年型アンドロイドです。そのため戦闘能力はアラレと同等で、アラレと同じ「ロボビタンA」をエネルギー源とし、オボッチャマンの体にアラレの頭を取り付けることもできます。

頭の一部分が尖っているのが特徴です。ロボットでありながら男性器が付いており、アラレがオボッチャマンの胴体を借りたときは珍しがっていました。ペンギン村で暮らしはじめてからは、牛乳配達のアルバイトで収入を得ています。

きわめて礼儀正しく正義感の強い性格で、この物語きっての常識人です。ただし、アラレに関しては妄想癖があり、度を越すこともあります。

最初は則巻千兵衛を倒すために作られましたが、初めて出会ったアラレがとてもやさしかったので、考え直します。アラレから告白されて一緒にデートなどもしています。後にアラレと結婚し、オボッチャマンと同じ髪型の赤ちゃんアンドロイド(ロボット)を密かにもらって幸せな家庭を築いていました。

千兵衛のライバル

Dr.マシリト(ドクター・マシリト) / キャラメルマン9号

千兵衛のライバルであり、悪の科学者。天才的頭脳とずば抜けた科学力、そして薄い眉毛の持ち主です。ペンギン村から少し離れた山奥に研究所兼住居を構えて悪のロボット・キャラメルマンを製作します。

直後にアラレが世界最強のロボットだと知り、世界征服のためにアラレ打倒を目指します。キャラメルマンを使ってアラレや千兵衛に挑むが、毎回敗北します。何回か自分の体をロボット化して改造を重ねています。

物語後半では、キャラメルマン7号に踏み潰されて敗北した直後に、自らをハサミのような手と4輪自動車のような下半身で顎に8の文字を刻印したキャラメルマン8号としてサイボーグ化して、爆弾入りの小包を千兵衛に送って殺害しようとするが、タイムスリッパーで偶然3日後へ行っていた千兵衛に気付かれて、千兵衛が投げ捨てた爆弾小包が飛んできて大破しました。その後も同じようなことを繰り返して失敗しています。

スーパースター

スッパマン / 暗悪 健太(くらあく けんた)

スッパマン

オカカウメ星からやってきた自称正義の味方です。しかしその行動はアホそのもので、なおかつ陰湿、陰険で根に持つタイプです。オカカウメ星でも弱虫です。村人からは「アホのスッパマン」とバカにされています。普段はアルバイトでやっています。

テレビのレポーター暗悪健太として変装し、正体がばれないようにパトロールをしているが、変装はほとんどの村人にバレています。事件に遭遇すると電話ボックスでコスチュームに着替えて変身するが、卑怯な性格のために敵が自分より強いとわかると相手にへつらうなどします。

魚が溺れていると思って助けたり、お地蔵さんを悪者と間違えたり、火事を消そうとしてコンタクトレンズを落としたり、マントを忘れて掛け布団を代用したり、タコを地球に襲来した火星人と間違えて大ゲンカしたりなど、アホなことばかりやっています。

決め台詞は「(何と私の正体は、)ウメボシ食べてスッパマン!」。梅干しを食べないと変身したことにできません。とっておきの必殺技は「勇気の人さし指」で、ウンチに触ること。飛べないためいつもアラレ以外の村人たちにバカにされています。

宇宙人

ニコチャン大王(ニコチャンだいおう)

ニコチャン大王

惑星の侵略を繰り返していた宇宙海賊で、ニコチャン星の王です。顔に手足が生えたような体で、頭が尻、触角が鼻、足の裏が耳という奇妙な構造をしています。地肌は緑です。宇宙人にもかかわらず名古屋弁をしゃべります。

地球を「チタマ」、火星を「ヒボシ」と間違えて読んでしまいます。99個の星を占領し、宇宙の王者を自称していました。しかしピースケにサインを書く際「大玉(オオタマ)」と書き間違え、それが定着します。

地球人とは美的感覚が違うらしくて、千兵衛の部屋に飾ってあった山吹みどりのポスターを見て「恐ろしいブスですね」と言う家来に賛同して「まるでバケモノ」と言ったり、ニコチャン星人では美人だが地球人から見たらバケモノな容姿のポスターを千兵衛に見せたり、千兵衛のこともハンサムと褒めたりしています。

初めて地球へ来て、アラレ、ガジラを地球人のサンプルとして捕獲した際、ガジラに宇宙船を食べられてしまい、地球に仕方なく住み着きます。地球ではアルバイトをしつつ、宇宙船を買う資金を集めようとしていました。しばらくの滞在の後、最終的に2万円強を稼ぎ千兵衛の作り上げた宇宙船をタダで貰ってニコチャン星に帰りました。

0

コメント

タイトルとURLをコピーしました