まじかるタルるートくん 2

青春漫画

ジャンル ギャグ漫画、少年漫画

作者 江川達也

出版社 集英社

掲載誌 週刊少年ジャンプ

掲載期間 1988年49号 – 1992年40号


タルるートくんが使う主な魔法

見Hん(みえっちん)

タルるートが帽子にいつもつけているゴーグルです。「みるみるー」という呪文で壁や服を透視することが出来ます。また、「まじまじー」という呪文で透視効果を止める事が出来ます。本丸のエッチな下心で使用されることが多いです。

ソードペンまじっくん

物体に顔の絵を描いて魔法を唱えるとその物体に生命が宿ります。物体が思っている事を話せるようになります。

パワーアップルジュース

飲むと力がつき、傷ついていた場合は一瞬で回復する。動物に飲ませると巨大化してしゃべれるようになり、性格が凶暴化することもある。無気力に飲ませると気が強くなってパワーも上がるので日ごろと立場が逆転して周囲の人間をぼこぼこにしてしまいます。

もりもりきんにくん

空気バルブのような形の道具です。これを人体にくっつけて息を吹き込むとその人の身体が筋肉もりもりになる。女子にも使用できて、筋肉がムキムキになり競技のパフォーマンスが上がります。

実話っか(じつわっか)

一見すると何の変哲も無い首輪だが、これを着けて喋ると、喋った事が実際に起きます。両口屋にとっては要注意なアイテムです。実際に思ってもいないことを喋って大ダメージを受けたことが有ります。

「豆腐の角に頭をぶつけて死になさい!」と本丸に言ったときに本当に死んだことがあります。また、このアイテムの効果で得た物などは、効果時間が切れたり壊れるなどして無くなってしまいます。

ホルモンガー

女体化した本丸

飲むと性別が変わってしまう ジュースです。本丸はこのアイテムで「江本丸恵」という人物となります。中身も性が変わるので、原子にドキドキしたり伊代菜には同性として憧れを抱いたりします。喋りかたや態度も変わっておかまっぽくなります。累も飲んだことがあり、男の姿を本人は気に入っています。

運好シリーズ(大運好・大運凶・運逆ん)

うんこの形をした被り物で、身に付けると運が変わります。形がよく似ているので大運好を身に付けようとして大運凶を間違って身に付けるととんでもないことが起きます。

善悪ん(ぜんあくん)

相手の心の善い部分・悪い部分が見え、それに応じた批評ができる眼鏡。しかめっ面の目を表にすると悪い部分が見え、笑顔の目を表にすると善い部分が見える。着けた人の性格にも影響を与える道具で、悪い部分ばかり見えるようにすると周囲の人が化け物のように見えて自分自身も心が醜く感じるようになります。良い部分ばかり見えるようにすると、周囲の人は天使のような心を持っているように見えるようになります。

主要登場人物 続き

江戸城将軍之介(えどじょう しょうぐんのすけ)

本丸の父親。職業は 童話作家で、ペンネームは「大江戸火消し男」。初登場時31歳。あらゆる格闘技に精通しており、本丸の実質的な師匠でもある。ハーフらしいが、どこの国の血が混じっているのかは不明です。魔法に詳しいです。

厳格で頑固ゆえに表情は険しいことがほとんどで普段の口数はあまり多くないです。硬派な印象とは裏腹に本丸同様にスケベな面も見られます。童話作家の仕事に関しては、机でうつ伏せになって、昼寝をしていることが多く、起こすと怖くなります。

本丸への態度はかなり厳しくて、いつも強くなってほしいと願っています。原子との対決では応援にまわることもあり座剣邪寧蔵に敗れてから2人で山籠もりの修行にいって、体を鍛えています

不器用ながらも愛する家族である本丸や千鶴に対する深い愛情があり、本丸が寧蔵との死闘によって死に至ってしまった際には、自らのやり方が過酷過ぎた事を痛感し、涙を流していました。

千鶴と将軍之介との出会いは、千鶴の記憶では海で溺れていた千鶴を将軍乃介が助けてその後再び再開して結婚を申し込まれるというかなりロマンチックな話ですが実際は将軍乃介がバイクの事故で海に落ちてその時たまたま千鶴が海で溺れていて(美女を見つけてラッキー)だったので、海岸に運んでキスをして救出して、その時警官が追いかけてきたので逃げだしています。再び再開したのは、偶然ではなく、偶然を装った待ち伏せである。

千鶴の父親からは、娘がさらわれたと思われていて、普段は優しいが、将軍乃介の前ではとても怖くなります。

江戸城千鶴(えどじょう ちづる)

本丸の母。27歳。旧姓は神宮寺。大富豪の令嬢であった15歳の頃に出会った将軍之介と恋に落ち、半ばさらわれるような形で駆け落ちして結婚しました。16歳で本丸を出産しています。

理想的な母親であり、低姿勢で謙虚で温和な人柄で笑顔を絶やしません。本丸に対し、因果応報の教えを説いたり、タルやミモラなどの魔法使いのこともすんなり受け容れました。料理が大変上手く、本丸やタル、将軍之介からは絶賛されています。

大綾真理(おおあや まり)

5年生の時から本丸のクラスを担任する美人教師。連載開始時点で23歳独身です。料理が得意等です、大人の女性らしい内面も持っているのだが、強気で男勝りであり、恋人はいません。しかし、浪速松五郎と同僚の早稲田からは好意を持たれています。空手3段・柔道4段・剣道3段という武道の達人です。

情熱的でエネルギッシュで生徒に対して厳しい態度で臨み、教育方針は過激で熱血的です。“力の限界に挑戦する”、男と男の真っ向からの勝負をとても大事にしています。

大綾先生

相撲やボクシングの歴史を詳しく知っているなどスポーツに関心が強いです。また、スキーやサーフィンを軽々こなすなど、武道以外のスポーツも得意です。普段から体を鍛えているのでスタイルがいいです。生徒の遅刻や宿題忘れなどにはとても厳しいです。ルールを破ると体罰として素手で尻を叩かれることが多いです。

いきなり1日の授業を潰して野球大会をやることをにしたり、体育の時間に砂場でビーチバレーを始めるなど、気まぐれな一面もあります。

原子にとっては数少ない頭の上がらない人物です。一般的なマンションに一人暮らしをしていましたが、呪文で呼び出した縁で、ライバーと同居することになりました。

タルにママと間違われておっぱいを吸われることが多いです。大綾先生も母性本能がくすぐられるところがありタルを気に入っています。

河合伊代菜(かわい いよな)

河合伊代菜

本丸の同級生で、本丸は伊代菜に惚れている。名前の由来は「可愛いよな」である。11月23日生まれ。ややたれ目がちだが、女らしく、美人です。大金持ちのお嬢様で豪邸に住んでいます。服装は、ほぼ例外なくスカートです。顔付きや胸の大きさは大人びているが、背丈は周りの小学生と同じ程度です。

クラスの中でとても賢くて、学業成績は優秀で運動も得意です。女子バレーボール部に所属し、スパイカーを担当しています。バレーボールの試合でタルの魔法を使ったインチキをしたことがあるが、その際に躊躇している様子もなく、魔法で自分の体がバネのようになったことを喜んでいる。

細身に似合わず怪力の持ち主でもあり、喜びのあまり周りの人を締め付けてしまうところが有ります。心優しい性格で普段の振る舞いは親切ではあるが、相手や状況を問わずに親切にする、俗に言う八方美人的な側面があり、無気力にその親切心を利用されることもあります。

本丸を心から好きではあるがスケベな態度をとても嫌がります。他人の喧嘩を止めに入ることが多いです。消しゴムに名前をつける等、時折、変わったお茶目な行動も見られます。累とは親友で、よく一緒に行動しています。

母親の言い付けで、臨海学校などの学校のイベントでは際どいヒモ水着やセクシーなスケート衣装など、露出度が高く過激な服装を強要されることが多いです。卒業後は私立中学に進学しました。

伊知川累(いじがわ るい)

本丸の同級生。名前の由来は「意地が悪い」である。いつも頭に大きなリボンを付けている。伊代菜に比べると活動的な服装が多い。その名の通り意地が悪い少女である。学業成績は伊代菜には劣るが原子には勝るとも劣らない優等生です。本丸に対していじめ同然の度を超した悪戯や嫌がらせを頻繁に行っています。

意地悪発生は、伊代菜と本丸が仲良くしている時や、本丸が伊代菜へ一方的に想いを寄せている場面などであることも多いです。本丸を徹底的にいじめて、その報復でわらわらくんで体をもて遊ばれたことがある。ホルモンガ―を使われて男にされたこともあるが、男の姿を結構気に入っています。

悪知恵で遅刻の言い訳をして、体罰を切り抜けたことがあります。本丸に助けられた時は、頬を染めたり涙ぐんだりするなど、素直な一面を持っています。

時折、男口調になったりと口が悪く、勝気な性格のため、男子に対しては悪態をつくこともある反面女子に対しては素直で親切な一面を持っています。

呪文で呼び出した縁でミモラを居候させています。作中の大多数の人物がミモラの大泣きを恐れているが、伊知川だけはそのような事態を全く恐れておらず、非常に気が強いです。

比較的立派な一軒家に住んでいます。本丸らと同じ小学校、中学校に進学してバレー部に在籍しています。伊代菜とは性格は正反対だが仲が良く、二人で行動していることが多いです。

原子力(はらこ つとむ)

原子力

5年生の時に本丸のクラスに転校してきた少年です。名前の由来は「原子力(げんしりょく)」である。日本中の電気を管理する原子電力会社の社長の息子です。原子力推進委員会・児童向広報企画室長です。伊代菜以上に早熟で、大人びた長身と老けた顔をしています。作中で老け顔を指摘されることも多く、実は本人も気にしています。

長身、筋肉質、大富豪、成績優秀な上にずば抜けた運動能力の持ち主で、その上あらゆる文化系競技の達人でもあり。色々な種目の世界jr大会に出場して優勝を飾っています。伊代菜に惚れていて、伊代菜を争って色々な競技で勝負しています。

相当な自信家であり、プライドが極めて高く、かなり傲慢で横暴、横柄で基本的には伊代菜と真理以外の人間には見下したような態度を取ることが多いです。しかし大綾先生には頭が上がらないところが有ります。

クラスの特定の人としか話しをせず、クラスメートからは気に入らない存在として扱われていますが、バレンタインでチョコを数多く貰うなど女子からは人気があります。学業成績は伊代菜に次ぐ好成績 で伊知川とほぼ互角の優等生です。

ボクシングや相撲等で度々対決するが、修行をした本丸に悉く敗れています。そのため、卒業を控えたある日、特訓後の本丸に勝ったことがないことに気付いて実はそれが劣等感になっており、打倒本丸のために特訓をして最後の勝負を挑みました。

本丸とのタイマン勝負で勝ったのは卒業を前にした「学校一決定戦」のみです。本丸にたいしては最大の友人と認めています。

格闘技での本丸との勝負を控えた時には、実家の財力と科学力を駆使して徹底的に己を追い込み鍛え直し、本戦では正面から堂々と立ち向かう等、卑怯な手段は基本的には取りません。しかし格闘技以外の競技では卑怯な行動をとることがあります。

タルの魔法に途中で気づき、今までの本丸の勝利もタルの魔法のおかげだと思い込みますが、思い返すと本丸の実力で勝っていることが多くて本丸を再評価します。江本丸恵(ホルモンガーで女性化した本丸)に惚れています。

邪馬じゃば夫(じゃば じゃばお)

本丸のクラスメイト。乱暴者で問題児でクラスのガキ大将。名前の由来、及び人物のモデルとなっているのは『スター・ウォーズ』に登場するジャバ・ザ・ハットです。学業成績は本丸と最下位を争っています。早食いが得意です。

腕力があり、ソフトボール投げや相撲など重量やパワーを要する競技が得意で、その上に実は手先が器用で家庭科も得意です。本丸が原子と色々な競技で勝負する前のかませ犬役になっていることが多いです。大体特訓前の本丸よりは強くて原子には大きく劣る力量です。原子はじゃば夫を見下していて実際に負けたことが有りません。

バリバリのいじめっ子気質で、強い人には従順で下の者には抑えつけようとします。しかし原子や寧蔵には頭が上がりません。本丸とは基本的に仲が良いです。根性がそこまであるほうでは無く、過酷な本丸の特訓の内容に衝撃を受けています。

年の離れた幼児と思われる弟がいて、弟思いです。本丸とは一緒に行動していることが多いです。中学校まで一緒の学校に通っています。中学校では本丸と共に不良に絡まれていじめに逢っています。祖父と母と弟の4人暮らし。母には、じゃば夫は頭が上がらないです。一方、祖父はじゃば夫にとっては優しいです。

両口屋是清(りょうぐちや これきよ)

両口屋是清

本丸の同級生。じゃば夫と一緒にいることが多く、腰巾着のような位置関係です。一見、礼儀正しい性格のように思えるが、さまざまなことわざ・慣用句を利用した嫌味を吐く毒舌家で日常会話でも、ことわざ・慣用句を多用し、本丸を言葉の暴力でいじめて、精神的に陥れたことがあります。

タルの魔法アイテムの「実話っか」を首につけられ、ことわざ・慣用句を多用しそれが実現化して、酷い目に遭ったことがあります。普段はじゃば夫のそばにおり、彼に同調して本丸へのいじめに加担することが多いです。卑怯な性格で、揉め事が起こると有利な側にあっさり寝返ったことがあります。口が上手いため、アナウンスの腕も立ちます。中学校以降は本丸達とは違う学校に通っています。

座剣邪寧代(ざけんじゃ ねえよ)

座剣邪寧代

6年生になってから本丸のクラスに転校してきた少女です。通産省高級官僚の娘です。小学生にもかかわらずたばこを吸い、机の中には凶器や爆薬などを仕込み、黒の過激な下着を身に付けていたこともあります。伊知川よりも相当、口が悪く、かなり硬派な男口調で話します。「ざけんじゃねえよ!」が口癖です。特技はけん玉で目に見えないほど凄い速度で操ることができます。

父親の職業の影響からか、担任の真理ですら、体罰を与えられずにいます。不良を気取っているが、6歳の時に母親を亡くし寂しい思いをしたことがグレた要因の1つです。

「性根は優しい」と思われる描写も散見します。転校してきた当初は、排他的な態度をとっていたが、本丸とタルに関わっているうちに、素直さを見せるようになってきています。本丸が寧蔵との勝負に勝った後に亡くなった時には号泣していました。住まいは、双子の兄の寧蔵と高級マンションに二人で暮らしています。

無気力(むき つとむ)

クラスメートでさえ気づかないほど存在感が薄く、極めて無口で暗く、ほとんど言葉を発しません。原子からは名前が同じことを嫌がられており、本丸達からは「ムッキー」と呼ばれています。タルの魔法の存在によって悪い影響を与えてしまった一人です。

母親に甘やかされて育ったため、その名の通り何をやっても無気力になっており、歩く事はおろか、トイレを流す事すら、自力でやろうとしません。相手にしなければ基本的には無害であるが、その本性は極めて陰湿かつ悪質な上に卑屈で執念深いと、非常に危険な思考の持ち主で、弱い立場である事を盾にしては、他人を平気で利用しようとします。

タルが無邪気なのをいいことに、彼の魔法をよく利用するようになります。タルが味方につくと急に強気になって傲慢な態度をとり、次々に魔法を催促します。タルの魔法で力をつけてると人が変わったように威張り出して調子に乗るが、魔法がきれると、また狡猾に弱者を演じます。

このあまりにも卑怯な性格の為、本丸達からは非常に嫌われているが、他人に甘過ぎる伊代菜だけは彼に好意的です。伊代菜に密かに恋愛感情を持っているが直接一度もアクションを起こしたことがありません。

自宅の部屋には様々な種類の動物が檻に入れられて飼われています。これらの世話をしているのはムッキーの母であり、ムッキーがねだって、母が動物を買ってきたようであるが、動物への虐待を繰り返してきて動物からはとても嫌われています。動物に言葉を話せる魔法をかけた時に、動物からぼろくそ言われています。

座剣邪寧蔵(ざけんじゃ ねえぞう)

座剣邪寧蔵

寧代の双子の兄。6年2組。一人称は「わし」で語尾に「ぞう」を付ける。好物は肉じゃがです。「ざけんじゃねえぞう!」が口癖です。父親が通商産業省の高級官僚である為、政財界にまで顔が利く絶大な権力を持っており、原子でさえ、頭が上がらずにいます。

中国拳法や気功術を体得している為、体格は標準的な小学生だが、原子をも上回る圧倒的な格闘能力を持っており、気を操り様々な必殺技を使います。

幼い頃、大人たちに迫害された過去を持ち、それが原因で寧蔵は、力のみを信じる凶暴な人格の持ち主にして暴君となるが、暴君ながらも部下思いの一面もあります

転校して来て以来、学校を権力と暴力で支配しようと行動し、所属する6年2組の生徒達は、寧蔵の力を笠に着て、横暴な振る舞いを見せるようになりました。本丸や寧代がいる6年1組と争うことになり、山籠もりの修行で強くなった本丸が率いる1組が2組を倒しています。

本丸が死亡した後は、本丸を結果的に殺してしまった事を悔いながら山篭りの修行を続けていました。後に本丸が生き返って再会しにくるが、本丸が蘇った事を知って罪の意識が吹き飛び再び本丸と戦う為に学校に戻ります。

浪速松五郎(なにわ まつごろう)

本名は浪速松五郎で、通称まっつぁん。28歳、空手五段で独身。大阪で修行してきたタコ焼き職人で、超一流の腕前であう。本丸が小学6年生の時に大阪から上京してきました。タコ焼き職人になる以前は、鳶職をしていました。

大綾先生に一目惚れしてしまいます。普段は職人魂が溢れており、職人としてのプライドが高いが、やる気がないときは根性の入っていない、とろとろのたこ焼きを作ってしまいます。。気前がよく、タルがねだると、無料でタコ焼を提供してくれることもあり、子供たちにはいつも優しく愛想が良いです。

金にがめつい兄がおり、売れ残りのタコ焼きをただであげたことがバレ、暴行を受けたことがある。また、賭け麻雀に負けたが金を払えずに兄が10万円を立て替えたことがあり、後日、催促に来たこともあります。タルるートは松五郎の焼くタコ焼きが大好物である。少し老朽化したアパートに一人暮らしをしています。

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