ろくでなしブルース 2

バトル漫画

ジャンル: 不良・学園・ギャグコメディ

格闘漫画、少年漫画

作者: 森田まさのり

出版社: 集英社

掲載誌: 週刊少年ジャンプ

発表号: 1988年25号 – 1997年10号


主要登場人物 続き

スクールメイト

帝拳高校

吉祥寺にある高校です。系列校に横浜帝拳高校があります。喫煙やケンカなど問題行動を起こす生徒もいるが、周辺から恐れられるような不良校ではありません。太尊たちが入学する以前はボクシング部と応援団が諍いを起こしていたが、太尊の活躍で解決しました。

畑中優太郎(はたなか ゆうたろう)

帝拳高校ボクシング部主将。太尊たちが入学した時は、ボクシング部と応援団との抗争の責任を取り、無期停学となっていました。才能ある真面目なボクサーで人望もあり、太尊が入学する以前の帝拳高校番格だが、太尊同様そういう類の地位には全く興味がない。ボクシング部と険悪だった頃の応援団も彼のことは悪く思っていませんでした。

太尊とはスパーリングで2度対戦。最初の対戦ではバックドロップで負けるが、2戦目は太尊の無理な減量による体調不良により、なんなく勝利します。高校卒業後は辰東大ボクシング部に推薦入学、大学入学後にも帝拳高校を訪れ、太尊とスパーリングを行っています。最終話ではオリンピックにて金メダルを獲得し、プロへ転向すると噂されています。両親を事故で亡くし、妹・なつみと2人で暮らしている。名前の由来は元プロボクサー畑中清詞です。

輪島倍達(わじま ますたつ)

輪島

元応援団長。巨漢。長ランに腹巻、リーゼントにヒゲを生やした老け顔。太尊入学以後の帝拳高校副番的な存在です。度重なる留年で、高校在学中に成人を迎え、またその年の卒業試験にも落第したので、卒業時には21歳になっていました。武藤がやられた落とし前として太尊にタイマンを挑むが一発でKOされ、以後は応援団ぐるみで太尊の下につきます。

三迫工業の猛者20人を浜田と2人で難なく倒したり、勝嗣、米示、ジョーが束になっても敵わなかった上山を、満身創痍とはいえ破るなど、喧嘩の実力は高いです。家業は建築業で、卒業直前から会社に入り仕事を勉強していた。卒業式では在校生に向かい、将来は建設王になると答辞を行いました。名前の由来は輪島功一と大山倍達です。

大橋英和(おおはし ひでかず)

ボクシング部所属。金髪。渋谷との抗争で入院した武藤と違い、ギリギリ卒業できる立場でした。しかし、武藤と共に留年することを決意し、沼田を殴って停学になろうとしたところ、偶然井岡が運んでいた木材が頭にヒットし入院しました。結果的には留年したが、沼田を殴っていた場合停学どころの問題ではなく間違いなく退学になっていました。その後は前田らと共に卒業しています。

涙もろいところがある。ボクシングには非常に真面目に取り組んでおり、最終年には横浜帝拳高校のライバル細野に試合で勝利しました。パンチはなかなかのものを持っているようで、半分まぐれ当たりながら太尊をKOしたこともあります。しかし喧嘩ではあまり強いシーンは描かれず、三原や鬼塚にあっさり倒されています。武藤とソープに行く描写も描かれています。在学中からスナックにアルバイトで入っています。名前の由来は大橋秀行と赤井英和です。

武藤章圭(むとう あきよし)

応援団所属。輪島卒業後部長を引き継ぎます。大橋とは元々犬猿の仲だったが、やがて親友となります。彼もまた、大橋同様出席ギリギリだったのと鬼塚にアバラを折られ入院したため、出席日数が足りなくなり留年しています。卒業後を見越して在学中からパン屋でアルバイトをしています。

右目下には、中学時代に想いを寄せていたアイコを巡って恋敵同士の関係にあった杉谷と争った末にできた傷跡があるが、杉谷とのケンカによるものではなく、拳に釘を仕込んでいたことを忘れ、顔を拭った際に自ら付けてしまったものです。それを聞いた大橋たちはずっこけました。名前の由来は武藤敬司と松井章圭です。

原田成吉(はらだ せいきち)

原田成吉

高校生プロボクサーで、作中における太尊の最大のライバルです。女生徒にかなりの人気があります。暴走族とのトラブルが原因で網膜剥離となってしまい一度は引退するも、太尊と真冬に刺激されて手術を受けて
プロとして復帰します。後に日本チャンピオンとなり、単身アメリカへ武者修行へ行きます。

最初は千秋に惹かれていたが、次第に真冬に好意を抱くようになり、後に恋人同士になります。ボクシングでは、かなりのハードパンチャーで、テクニックも高く、太尊にライトクロスを指導したこともあります。最終回は、プロボクサーになった太尊と世界王者となった成吉のボクシング世界戦で幕を閉じます。名前の由来は元プロボクサーのファイティング原田と文成吉です。

中田小兵二(なかた こへいじ)

中田小兵二

自称帝拳高校の番長です。太尊のライバルを自称し、千秋に盲目的な恋心を抱いているが、太尊からも千秋からもほとんど相手にされていません。へたれキャラだがどこか憎めない作中一のコメディリリーフです。番長という地位に興味の無い太尊は彼を帝拳高校の番長と言っているが、校内では馬鹿の元締めと見られています。

自ら「小兵二軍団」なる集団を勝手に作り、初代総帥となります。入団者は小兵二の取り巻きを除くと写真部員や海老原のほかにはおらず、最終回では「軍団保存会」の総帥にもなっています。野球部に所属していたが練習試合での小兵二のプレーがきっかけで吉野と野球の勝負をし敗北、そのまま退部することとなります。

その後三兵太の入部をかけて再び吉野と勝負し勝利、小兵二も部に復帰するように頼まれるが、番長にスポーツは似合わないとして断りました。主力格と比べるとケンカは弱く、あっさり負ける場面も多いが普通の不良よりは格段に強く、渋谷や浅草との抗争では一人で数人を倒し、ボクシングの対抗戦は猫パンチでKO勝ちするなどの活躍も見せています。

偶然ではあるが太尊と島袋を同時に倒したこともあります。親は金持ちでスポーツ全般が得意など運動神経もよくTシャツのデザインも出来ると環境や才能に恵まれてはいるが、自己顕示欲が強く派手で悪趣味なパフォーマンスを好み、ケンカに勝った際にも必要以上に(時に嘘まで交えて)武勇伝を喧伝するので人気はありません。とはいえ親の懐を頼むことはない甲斐性はあります。

また茜のことは大切に思っており、留学をちらつかせたときも茜を慮って取りやめています。太尊を陥れるために何かと悪だくみを企てては成敗され、ずり下ろされたパンツ一丁の姿で校庭に放置される「パンツずり下ろしの刑」をよく受けています太尊が鬼塚、薬師寺、葛西、川島などと闘った際、話の締めとして小兵二のギャグで終わるのは定番となっていました。読者の人気が高いです。名前の由来は田中小兵太です。

渡久地丈一郎(とぐち じょういちろう)

通称ジョー。札幌享栄中学より転校してきた渡久地兄弟の兄です。体格は大柄で短髪に精悍な顔立ちが特徴です。転入してきた当初は弟の誠二と共に下手に出つつ策略を巡らせて太尊から番長の座を奪おうと試みたが、太尊に倒され、その後は和解しています。弟と比べると男らしい性格で、倒された後すぐ太尊に認められました。

その後も太尊不在時に代わって他のメンバーをまとめたり、勝嗣たちも気がつかなかった太尊の性格と行動を指摘するなど、分析力、観察力に優れた頭脳派キャラクターないし要所で太尊の意を汲む良き理解者として活躍しました。太尊に付いて行く意志が強い一方で、太尊と成吉のスパーリングでは成吉に賭けるなどオッズは考えているようである。

揉め事などが起きた際は真っ先に声を荒げて太尊に止められたり、多人数の楽翠の不良達や島袋、さらにはヤクザ2人相手にも喧嘩を仕掛けるなど、メインキャラクターの中では最も喧嘩っ早い一面もあります。太尊からの直伝で、ソバットも使えます。

長身でバスケットボールがかなり上手いです。何かと誠二のことを心配したり、観月との恋をフォローしたりととても弟思いです。登場した当初は一時期、千秋に恋をしていた。卒業後は料理の専門学校へ進学したようで、最終回の太尊と成吉の試合にはコックと思われる服装で観戦に来ています。名前の由来はピューマ渡久地と辰吉丈一郎です。

中島淳一(なかじま じゅんいち)

中島

写真部所属。長髪の鬱陶しい、典型的なオタク少年です。顔はそっくりだが太っている淳二という弟がいます。性格や外見から周囲に気味悪がられているが、密かに人気者に憧れていたらしく修学旅行では酒を飲んではっちゃける姿を見せ、周囲の笑いをとっていました。

写真の腕前は非常に高くコンクールで多くの賞を取ったり、一見しただけでは解らない出来の合成写真を作り上げたりするため、時々太尊たちに利用されることもあります。一方で毎年減らされる部費(年間二千円)を稼ぐためアダルト雑誌に盗撮写真を投稿することもあります。T大を受験しています。名前の由来は元プロボクサーの中島俊一です。

中田三兵太(なかた さんぺいた)

小兵二の弟。野球部員。性格は兄とは対照的にしっかりしている常識人で、太尊のことを尊敬しています。
(太尊もしっかりした性格を気に入っている)。背が小さく童顔であるため、女生徒にモテていたが、その後、身長が伸び、さらには地道な努力を続けていたこともあって野球も上手くなったためさらにモテるようになります。そのことで兄の小兵二から嫉妬されています。また、一時ながら太尊をぶちのめし勘違いして起きた兄の傍若無人ぶりに眉をひそめ、太尊に小兵二を締め上げるように頼んだこともあります。実は太尊の幼少期と瓜二つでです。

渡久地誠二(とぐち せいじ)

丈一郎の弟。転校当時は兄・丈一郎とともに太尊を陥れて帝拳高を支配しようと目論んでいたが、失敗が続いた上、自身の行いがもとで浜田を退学に追い込んだため、その後は改心し、太尊と和解しました。ボクシング部に所属しています。アマチュアボクシングのルールにはかなり詳しく、ストーリー内でも的確に解説しており、実戦練習では太尊を手こずらせていました。

しかし、兄と違い小柄で喧嘩もそこまで強くはありません。ストーリー内で鼻骨を3度折ります。他にも、渡嘉敷にはスパーリングで病院送りにされ、葛西には肋骨を折られています。だが、鬼塚から拷問を受けても決して口を割らないなど、芯が強い面もあります。恋愛に関しては純情で、美術教師の観月先生のことが好きだが、観月は井岡のことが好きだったために失恋し、告白を受けていた菅野ちほには「保険みたいで失礼」という考えから断腸の思いで断ります。名前の由来はピューマ渡久地と淺川誠二です。

大場浩人(おおば ひろと)

通称ヒロト。太尊たちが3年時の時の主要キャラクターです。中学時代に米中の番長を張っていた頃、ある事件をきっかけに太尊と知り合う。帝拳入学後は太尊を「殿」と仰ぎ尊敬しています。怯えると高い場所に上ります。基本的に作中の登場人物は武器を持ち歩かないが、彼はメリケンサックを常備している模様です。ひなのに好意を抱いているため、海老原と折り合いが悪いです。

空回りと悪ノリのひどさで加減を見失いがちで、深刻な問題を引き起こし、後悔に駆られることもしばしばあります。ケンカっ早く強気な行動に走りがちだが、実力は武闘派の中では弱いほうで自身が重傷を負うことも多いです。鶴田や八尋を不意打ちで下す星をあげたことはあるが、いずれも後先考えない手段を用い、しかも両人とも病院送りにし、戦功としてはマイナスに働いています。

一方で太尊へのまっすぐな尊敬と信頼の念は、他校との抗争で太尊の最後の底力を引き出しています。また、太尊に頼っているだけの自分の現状を悩み、あえて太尊にタイマンを挑んだこともあります。最終話では一年留年して卒業しました。名前の由来は大場政夫とTHE BLUE HEARTS(当時)の甲本ヒロトで、外見のモデルもTHE BLUE HEARTS時代の甲本本人をモチーフにしています。

海老原昌利(えびはら まさとし)

海老原

通称マーシー。中学時代に留年しているため、2学年下だが年齢は太尊達より1つ下です。中学で留年ということから、入学時に教師から「前田以上」と言われました。中学時代に不良グループの頭にタイマンを挑むが、大勢で袋叩きにされた挙句、カッターナイフで額に傷を付けられ、その額の傷痕を隠すために常にバンダナを巻いています。その負傷事件以来、人を信じず孤独な一匹狼的スタンスをとっていたが、太尊と出会い熱いタイマン勝負に負けて仲間になります。

本人いわくプロレスは得意で、跳び膝蹴りが必殺技。喧嘩の腕もかなり立ち、敵のNo.2との対戦も多いです。敗戦の描写も少ないです。本人はほとんど異性に興味が無いようだが、女子生徒に非常に人気があります。前田らとの和解・仲間入り後は、やや天然ボケな一面も見せ、小兵二軍団の一員にも加えられることとなり、その後いつも小兵二軍団のTシャツを着ています。八尋とのタイマン勝負の回以後は、他校ながら彼と一緒にいるシーンも多いです。名前の由来は海老原博幸とTHE BLUE HEARTS(当時)の真島昌利で、外見のモデルもTHE BLUE HEARTS時代の真島本人をモチーフにしています。

石松徹也(いしまつ てつや)

石松

モヒカン頭の巨漢。体格と頭の悪さとどもり口調で誤解を受けやすいが、無用な争いは好まず朴訥な優しい性格。タイマンの戦歴は少ないが、実力は海老原と並ぶ。喧嘩の際は怪力に物をいわせて相手を投げ飛ばす。実際太尊や仲間たちは石松がバイクを持ち上げるなどの力を見せた際、驚いて何も言えなくなってしまった。海老原の親友で一番の理解者。

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