ろくでなしブルース 3

バトル漫画

ジャンル: 不良・学園・ギャグコメディ

格闘漫画、少年漫画

作者: 森田まさのり

出版社: 集英社

掲載誌: 週刊少年ジャンプ

発表号: 1988年25号 – 1997年10号


主要登場人物 続き

教師

近藤真彦(こんどう まさひこ)

通称マサさん。帝拳高校ボクシング部顧問で数学教師です。太尊たちのクラス担任です。太った体にヒゲ面が特徴で、血液型はAB型RH(−)。教師の鑑のような存在で、人を中身で見ることから太尊をはじめとして様々な生徒に慕われています。

普段は非常に温厚で物腰も柔らかいが、非ありと見なした時にはたとえ目上の相手でも女性でも毅然とした態度で意見するため、女生徒はもちろん、浅野からも好意を寄せられていました。今でこそ太ってしまっているが、大学時代は日本屈指のレスリング選手で、藤竹とはレスリングでも恋愛でもライバル関係でした。

彼のほうが実力的には上であり、オリンピック代表に三度も選考されるものの、様々な事情で結局一度も出場は叶いませんでした。特に二度目(モントリオール)の代表選出の時、藤竹の彼女が交通事故で輸血が必要になり、彼女と同じ血液型を持つ人が少なくて彼の血液が必要になり協力することになり、そのかわりオリンピックには出れなくなりました。

しかもその事実を一切口外しないよう医師に強く念を押し、藤竹ばかりか教え子の太尊らにすら「代表を外れたのは尻のできものが悪化したからだ」と伝えていました。そのあまりの男らしさに当時の担当医がいたく感銘を受け、今でも近藤のことを思い出して時折逢いにくるほどであります。

三人の友情は未だに継続されており、後に担当医の男性が藤竹に宛てて書いた手紙で初めて真実を知り、藤竹も綾も太尊も近藤のそういった人格に感動し涙を流していました。後に前々から好意を寄せられていた浅野からの告白を受け結婚、三つ子を授かります。

井岡(いおか)

井岡

帝拳高校の英語教師兼生活指導係です。先の割れた竹刀を常に持ち歩いています。パンチパーマにサングラスというヤクザそのものの外見で腕力も強く、赴任当初は非常に恐れられていました。だが、太尊に殴られてパンチパーマがハゲを隠すためのカツラと発覚してからは急速に権威が失墜します。

以来、太尊を目の仇にして何度も復讐を企みます。しかしながら、基本的には心から生徒を思い遣っている良い教師で、太尊や誠二と負傷するほどの殴り合いになっても、男と男の勝負に教師と生徒の関係は無用とのことで不問にするなど男気のある人物です。

また、教師相手には丁寧な言葉づかいで話す礼節をわきまえています。後半では太尊と喧嘩友達のような関係になっており、彼に悩みを打ち明けられた太尊が一肌脱ぐことも多々ありました。美術教師の浅野洋子に惚れていたものの、マサさんとの結婚で退職したため、浅野への恋は成就しませんでした。強面な外見に反して小心者なところがあり、女性に対しては純情でまともに目を合わせて話すこともできないため、日々サングラスを常用しています。

自分に自信がないことを伺わせる発言も多い反面、開き直ると思い切った行動に出るタイプであり、浅野に振られた後は残っていた頭髪を全部剃りスキンヘッドになりました。しかしカツラは相変わらず被っており、自ら「照れ屋」と評しています。その後、浅野の後任として赴任してきた観月をめぐり、何度となく誠二と恋の鞘当てを行ったが、最終的には勝利を収めて彼女と結婚を果たしました。

ライバル校

吉祥寺内

米倉商業高校

島袋大(しまぶくろ ひろし)

島袋

米倉商業高等学校の頭。柔道部のエースだったが辞めており、2年生を2度経験しています。基本的には困っている人を見過ごせない性格で、卑怯な事を嫌い体を張って後輩を守ります。ただし「玉袋」と呼ばれると激怒し、負傷した相手すら手加減せず叩きのめすほど逆上してしまう悪癖があります。

自動車事故を機に太尊と知り合います。太尊とはしょっちゅう喧嘩する仲だが、心の底から敵視しているわけではなく認めている部分も多く、いざという時は互いに助け合う戦友でもあり、実質吉祥寺に於いては太尊と対等に接する数少ない存在です

困っている人を助けようとしたら太尊と同時だったというのは恒例のネタです。喧嘩にも柔道技を駆使するため狭い所では本領を発揮出来ず、他校との抗争の時は油断や場所の悪さから辰吉・鬼塚・葛西らに一方的に倒されているが、太尊とケンカするときは互角に戦い勝負がつきません。

故に吉祥寺近辺では唯一太尊の帝拳高校にやられていない高校として米倉商業高校の名が挙がっています。卒業を前に就職活動を続け、留年しているのが影響してか全く結果が出ず落ち込んでいたが、赤城からたこ焼き屋台を引き継ぎました。名前の由来は島袋忠司です。

八尋(やひろ)

八尋

米倉商1年。角海老中出身。攻撃的な性格で喧嘩もかなり強いです。太尊と本気で争おうとしない島袋に苛立ち、奇襲で島袋を倒し、米商の番長の座を奪い取ります。しかし、仲間たちからは「本当の島袋の強さを知らない」と相手にされず、戸惑っていたところでヒロトの奇襲に遭い病院送りの重傷を負ってしまいます。

これを太尊の仕業と誤解した島袋が彼のために初めて太尊と本気で戦う姿を見て、その真の強さに感服し、舎弟として数々の戦いで活躍するようになる。海老原とは1度対戦して負けているが良きライバルであり、お互いに認めているところもあります。同級生の霧子のことが気になるが、霧子が島袋に惚れているために素直になれません。霧子の島袋への恋のために一人で不良たちと戦って袋叩きにされたこともあります。このエピソードではその後、海老原と共に報復に向かっています。

協栄高校

赤城肇(あかぎ はじめ)

協栄高等学校の頭。無類の酒好き。元々はパンチパーマだったが、飲み比べで太尊(の酒乱癖)に負けて以来、太尊への敬意としてスキンヘッドにしています。太尊には頭が上がらず敬語を使っていたが、渋谷との抗争時から同格的な扱いになった。井の頭公園で評判のたこ焼き屋台を経営しています。かつてかなり本気で和美に惚れていました。アイドル「工藤静香子」の大ファンで、彼女が婚約した記事がスポーツ新聞に出ていた時は大荒れしました。

吉祥寺のNo.3と評される実力者で、米示たちすらその格は太尊や島袋より上と認めるほどのものだが、中学時代同級生の鬼塚には前歯を折られていたり、上山とのタイマンにも敗北するなど、作中の戦歴は良くありません。卒業後もOBとして泣きを入れてくる後輩達の様々な世話を焼いているが、あまりに無茶な頼みごとをされた際にはたこ焼きの具をぶちまけて追い払うなど、筋はきっちり通している。伯父の紹介によりアメリカのダラスでたこ焼き屋を始めるチャンスを得ます。

このチャンスは太尊たちのミスにより一度はなくなりかけるものの、そこを島袋にフォローしてもらい事無きを得ます。その後、屋台を島袋に託しアメリカに旅立ちます。

角海老高校

平仲光二(ひらなか こうじ)

角海老高校の頭で、なつみの彼氏です。高校のボクシング大会で畑中との試合中に左拳を潰したことが原因でグレました。その後畑中を心の底から恨み、畑中の高校最後のボクシング大会を理由に他校との抗争を起こせない前田たちを痛めつけました。しかし、最後は逆上して手を出してしまった太尊により打ちのめされ、やけになって使える右の拳も潰そうと壁にパンチを繰り出そうとしたが、その壁に畑中が手を差し伸べたことで和解し、自らの行いを本当に反省しました。過去に他校の不良に絡まれていたなつみを助けたこともあり、根は悪い人間ではありません。

三迫工業高校

三原剛史(みはら つよし)

三迫工業高校の頭。学年は大尊達の1年上です。ブラウンシュガーとの抗争の中、当時真冬の彼氏だった武士の策略にはまり、警察の目の前で武士の右目を殴ったために少年院行きとなりました。出所後、留守を任せていたナオトが喧嘩に負けた事を知って激怒し、彼に徹底的な制裁を加えます。その後、真冬への報復と太尊への敵対心のために舎弟を率いて帝拳高校を襲撃します。電話線を断ち切った上で勝嗣らを始めとする生徒、更にはマサさんにまでも暴行を加えます。

その後、賢徳寺にて武士の墓の前にいる真冬を仲間と共に痛めつけ復讐を果たそうとするも襲撃時には不在だった太尊・輪島・浜田の3人が駆けつけたことにより阻止されました。最後は太尊との一騎討ちとなり、彼が放ったフロントスープレックスによって武士の墓に顔面を叩きつけられたことが止めとなり、KOされました。

極悪卑劣な性格だが、大橋・勝嗣を全く問題にせず太尊とも互角の勝負を繰り広げるなど喧嘩に関してもかなりの強さを誇ります。また、敗北を何よりも嫌っており、これがナオトに徹底制裁を下した要因でもあります。高校は卒業している事が大尊達が3年時のエピソードでの三迫工業在校生達の会話で分かります。

吉祥寺地区以外の学校

東京四天王

渋谷楽翠学園

鬼塚(おにづか)

渋谷楽翠学園の頭。東京四天王の一人です。ランチコートを愛用しています。学年は太尊たちと同じだが、中学の時に留年しており年は一つ上です。格闘技等は使わないが怪力を誇ります。また、太尊にはアゴを割られても立ち向かい、葛西にはアバラを折られてもギブアップせず、かなりの精神力が伺えます。

鬼塚

登場時は気に入らない暴走族のリーダーを半殺しにするなど非常に悪辣で冷酷非情な男であり、味方であってもミスがあれば殴りつけ、島袋と組み合っていた須原を2人まとめて2階から突き落としたりと、仲間を力と恐怖で支配する道具としか見ていませんでした。しかし、吉祥寺の面々との抗争で太尊に敗れた後は仲間の大切さを知り、改心して上山にその座を禅譲、後に仲間と心を通い合わせた真の渋谷のリーダーに成長しています。太尊に対しては自分の過ちに気付かせてくれた恩人として感謝しています。大阪抗争編では、
四天王共闘の時には沈着冷静・理知的な描写が多く、暴走する川島に仲間との信頼を諭す姿すら見せました。

浅草笹崎高校

薬師寺(やくしじ)

浅草笹崎高校の頭。東京四天王の一人。太尊同様、無駄な喧嘩を好まず名を上げることにも興味を示さず、仲間を大事にしているので人望は厚い。後に発売されたコンビニ版コミックスによると、後述の鶴田、亀岡とは上下関係の無い間柄であり、劇中でもタメ口、かつ名前もさん付けでなく、呼び捨てで言い合う仲でした。

空手を習得しており特に蹴り技が得意だが、状況によって目隠しや関節技などのテクニカルな技も使用します。また太尊のアッパーを凌ぐなど、防御技術にも長けています。かつて吉祥寺に住んでいた時期があり、その頃の同級生である千秋や和美とは「ヤッくん」と呼ばれる仲です。特に千秋には中学時代に転校してからも想いを寄せており、太尊とは四天王としての宿敵であると同時に千秋を巡る恋敵でもあります。

薬師寺

太尊と争う気は無かったが、本人を眼前にして勢いで千秋を連れ去ってしまい帝拳との抗争が勃発、必然的に決着を付けることとなってしまいます。大阪抗争編では千秋と和美の呼び出しに応じて参戦。他の四天王との兼ね合いからか葛西に突っかかったり、大勢の敵がいるにもかかわらず大技を出して隙だらけになってしまったことで一斉に反撃されるという失態を2度も演じるなど、やや軽率なキャラクターになっています。千秋を吹っ切った後は、気恵という子を追っかけているらしい。

池袋正道館高校

粗暴な生徒が多く、「卒業生の半分が本職になる」と地域住民からも眉を顰められる高校。

葛西(かさい)

池袋正道館高校の頭。東京四天王の一人。主にドロップキックやバックブリーカー、パワースラムにラリアットなどのプロレス技を使う。太尊との初戦ではライト・クロスをも繰り出し、太尊を驚愕させました。正道館入学直後に当時の番長に挑むもバットで不意打ちを受けアバラを折られ敗北、仲間からの信望を失い見捨てられました。その後再戦し勝利するも、一度仲間を失ったトラウマから、強さを示すことでしか仲間の信頼を得られないと考えており、強い人間を倒し続けることに執着します。

葛西

東京四天王という呼称を嫌い、自分が最強であることを示すために四天王制覇を狙います。太尊を含む他の三名に圧勝したがトラウマから脱することはできず、逆に強さを示すための対象を失ったことで苦しみを抱えてしまいます。唯一信頼していた坂本にそのことを指摘されると、坂本を打ちのめした後、仲間達とも決別し単身吉祥寺に乗り込み暴走を始めます。井の頭公園で再戦を挑んできた太尊にリベンジされるも、その後は仲間と固く信頼し合うようになる。大阪抗争編では、川島にかつての自分の姿を重ね太尊に協力し、鬼塚、薬師寺とも和解しました。

極東高校

辰吉保栄(たつよし やすえい)

太尊の大阪時代のライバル。テコンドーの達人で、極東高校の頭。ヤクザ風の男2人に絡まれるが、顔を見せた途端に逃げ出すところを見ると、その道の人間にもかなり顔が広い模様でし。太尊のアッパーを食らって立っていられた最初の人物です。ケンカの腕は島袋も圧倒し、性格は1度やられたら地獄の底から這い上がってでも20倍にして返すという執念と凶暴性の持ち主だが、筋道と義理を重んじ、相手を許せる一面もあります。

辰吉

文尊が極東の初代番長として説教した時には即座に自分の非道を悟って用高から手を引きました。事故で文尊が死んだと思われた時も文尊への義理を通し抜いていたが、用高に手出しして返り討ちに遭った後輩達からの信望を失い、川島が復学したことで1・2年は全員川島になびいてしまい、自身も川島にやられてしまい入院します。その後も用高にとっては良き先輩となっています。

横浜帝拳高校

帝拳高校の系列校。吉祥寺帝拳高校の生徒には「ハマコー」と呼ばれています。

渡嘉敷(とかしき)

横浜帝拳高校ボクシング部所属。札付きの不良だった自分を立ち直らせてくれた恩師・金山と空手に対する思い入れは深いです。格闘のセンスは抜群で、本業ではないボクシングで太尊に1度勝っています。また、この試合で太尊が只者ではないことにもすぐに気付く。対抗戦では太尊のライトクロスに敗れました。

横浜進光工業高校

白井隆人(しらい たかと)

通称サリー。横浜進光工業高校の頭で、シバタジム所属のプロボクサー。プロテスト時のゼッケン番号が「28」だったので太尊には「江夏」と呼ばれていたこともあります。

他の登場人物がケンカ相手の命を奪うことまでは考えていないのに対し、気に入らない相手には徹底的に暴行を加え、その結果死んでしまったとしてもなんとも思わず、女性にまで手を上げるほどで渡嘉敷も白井と揉めることだけは避けていました。人を殺してもリングの上の試合中であれば罪に問われないという理由からボクシングの道に進みます。知略にも優れ、千秋を拉致し、綿密に練られた作戦で太尊を陥れようと画策します。

喧嘩も一級品で鉄の扉の形を変えるほどの異常なパンチ力を誇りながら、蹴りにダブルアーム・スープレックスなどの組み技、卑怯な攻撃も得意です。フットワークも軽快だったが今までの太尊のライバルに比べると打たれ弱く、パンチのみで惨めに倒されました。太尊に完敗して、実は自分が内心では千秋に惚れていたと気づきます。太尊との一件の後にシバタジムを訪れて、事件の顛末をすべて打ち明けています。

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