剣道の九州の各県の間の特徴の違いについて

剣道

私は剣道を九州の宮崎県で小学生のころから始めました。九州の剣道はレベルが高い地域であるということはだんだん剣道生活を送るうちに認識されてくるのですが、九州各県の間でも、特徴や個性が違いがあるので、考察してまとめてみました。

福岡県

九州内でも道場数が群を抜いて多くて最も剣道が盛んな地域です。少年剣道は福岡如水館と今宿少年剣道部の二大強豪道場が有名ですが、他にも沢山強豪道場がひしめいている地域です。

福岡如水館と今宿少年剣道部は大分剣道のスタイルが異なります。如水館は、選手の剣道が型にはまっていなくて柔らかくて思い切りがいい剣道をしています。今宿は、オーソドックスで本格派の選手が多い印象があります。如水館は団体戦での活躍が目立ちます。一方で今宿はスター選手を多く輩出しています。

小学校、中学校、高校といずれも全国屈指のレベルの高さですが、特に玉竜旗が開催される関係もあり、高校のレベルの高さは群を抜いています。福岡市内の私学勢は、どこも全国上位クラスの戦力を持っています。普通の公立校も、剣道には力を入れていて、他県では強豪クラスの実力を持つチームが県内にひしめいています。

佐賀県

小学校、中学校、高校といずれもレベルが高いですが、ひと昔前は、中学生がとても強い時代がありました。神埼中や三瀬中学校は、全盛期は他校を寄せ付けないほどの強さを誇りました。他にも、強い中学校が沢山存在しました。

高校は龍谷高校と三養基高校が県内屈指の強豪校として知られています。両方とも全国で輝かしい実績があり、洗練されていて剣道界でも一目置かれるような存在です。

長崎県

少年剣道が盛んですが、他の九州地区に比べて、中学校はあまり目立たないようなところがあります。

高校は、勢力が入れ替わりやすいところがあります。かなり昔は長崎東が有名で、その後長崎南山に代わって今は島原が一番全国的に有名になっています。最近は長崎南山が勢力も盛り返しています。他の九州の県の学校に比べて落ち着いた感じの剣風に見えます。

大分県

少年剣道は、少し活躍が地味なところがあります。高校剣道は勢力が入れ替わりやすい地域です、指導者がころころ異動になりやすいところが有ります。

ひと昔前は佐伯鶴城が活躍していた時期がありました。かなり昔には全国的に有名な高校もありました。女子剣道も伝統的に強い地域です。

熊本県

宮本武蔵ゆかりの地で、九州の中央に位置していて、剣道の聖地ともいえる地域です。小学校、中学校、高校いずれもレベルが高いですが、特に中学剣道は、どこの学校も力を入れていて、練習試合も盛んにおこなわれていて、激しい戦いが繰り広げられています。熊本市内や阿蘇地方周辺は特にレベルが高いです。

熊本に遠征すれば、有名な九州学院中以外にも沢山の強豪校を目にすることになります。高校は九州学院が一番有名ですが、鎮西や阿蘇中央も、全国屈指の実力を誇ります。地力も高くて試合運びも上手いオールマイティの実力を持っています。

大人になって以降も実力を伸ばし続けて、全日本剣道選手権で活躍する選手も沢山いらっしゃいます。例えば正代賢司(八代東高校出身)選手、内村良一(九州学院高校出身)選手、寺本将司選手、高鍋進選手、西村英久(少年時代は大分、九州学院高身)選手などが挙げられます。

鹿児島県

少年剣道が昔から盛んな地域で、一時期は全国屈指のレベルの高さを誇っていました。特定の地域に固まっていなくて色々な地域に強豪が存在しているような場所です。剣風も個性が豊かなところがあります。

高校は鹿児島実業、樟南、鹿児島商業が3大勢力として鎬を削っていました、最近は鳳凰高校や錦江湾高校も台頭してきています。

宮崎県

少年剣道が昔から盛んで、とくに延岡市内は強豪道場がたくさん存在しています。全国的にも輝かしい実績を残しています。中学校は、勢力がころころ変わるところが有りますが、全国大会で上位に進出することが多いです。

高校は、ひと昔前は他の九州の地域に比べて、大人しいところがありましたが、高千穂高校に吉本先生が赴任されて剣道部に力を入れ始めてから、他県にひけを取らない強豪県になりました。練習量がとても多くて、とても洗練された剣道をする地域です。

沖縄県

他の九州の地域に比べて、そこまで盛んであるとはいえなかったのですが、高校では小禄高校の台頭があり、活躍が目立ち始めています。

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