剣道の稽古での切り返しは大変重要です。切り返しでは剣道での呼吸法や、上肢と下肢の連携や、手首の返し方、手の内の締め方を身に付けることができます。相手と息を合わせたり、竹刀を裁きながら、水平に前後に移動する力を養います。
剣道では、上肢と下肢を上手く連携させることが大事です。剣道の鋭い技の勢いや切れは、腕の振りだけで成り立っているわけではありません。剣道が上手い人ほど、下半身でしっかり鋭く踏み込む動作を技の切れに結び付けています。
つまり足をしっかり踏み込むことで、その勢いが上半身や、竹刀にしっかり伝わって、鋭い打突をすることができるようになります。下半身の勢いを上半身に伝えるためには、普段から上手く連携させる稽古を積む必要が有ります。そのために切り返しはとても大切な稽古になります。
その他に切り返しで剣道の呼吸法を身に付けます。切り返しではできるだけ息を継がないように心がけます。連続面を打つ時は息を吐き続けるという癖をつけます。剣道の立ち合いでは、息を継ぐことは、相手に隙を与えることになります。そのため技を出す時には、息を継がないということを無意識にできるように稽古をします。切り返しで息を継がない稽古を積むことで、一呼吸で技を出し続けたり、呼吸を読まれないで相手を打つことができるようになります。
さらには切り返しで、手首を上手く返したり、手の内を締めて、冴えた打突ができるように稽古をします。切り返しで同じ動きを反復させることで、相手と呼吸を合わせたり、気を合わせることを身に付けます。
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