インターネットの剣道の掲示板では、よく昔の剣士と今の剣士がどっちが強いかどうかが論議されています。私は今までの、稽古の方法のノウハウが蓄積されているので、今の剣士のほうが平均的に強い剣士が多いと考えますが、それでも昔の一流の選手は今でも見る価値が高いと思います。
昔の動画を拝見すると、インターハイでも、5人ともそろって強いとは限らなかったり、足のさばき方や、竹刀の振り方が洗練されていない選手もいたりします。それでも、今の現役剣士と対戦したら面白そうな選手がたくさんいます。
PL学園の鍋山選手は、当時は他の選手を寄せ付けない強さを誇りました。動画を見ても、玉竜旗レベルの試合でも相手を瞬殺しているシーンが沢山記録されています。剣さばきは、今風とは違いますが、今の選手と対戦したら面白そうに思います。
高千穂高校の河野選手も、今の時代にはいないタイプですが、天才的なセンスを感じる選手です。他に八代東高校の高波選手や、鹿児島商工の下橋選手や、福岡商業の白水選手も動画で見ていて、才気にあふれていて、凄みを感じる選手達です。
この人達全員に共通しているのは、決して体格で圧倒するタイプではないということです。相手を打つ機会とか、仕掛け方が、相手が対応できないくらい、絶妙で、鋭いところが有ります。
これらの選手は格好が今風では無かったり、見た目がカッコいいわけではないですが、試合の駆け引きをよく観察すると当時怪物と騒がれていた選手の才気溢れる感じを垣間見ることができます。
0
コメント