先日地元の市内の小学校で合同錬成会が行われて、私は初めて見学に行くことになりました。小学生と中学生と指導者の大人が集まって行う練成会で、全部で5~6箇所の団体で合計100人位の稽古会でした。体育館は試合場が4面適度確保できるくらいの広さの場所です。
最初に追いかけっこのようなレクレーション風の準備運動が行われて、その後基本稽古、地稽古と順番に行われました。
みんな滞りなくスムーズに進行していったのですが、私が気になった点は、全体的に、手打ちになっている人が多くて、足が良く動いていないところがみられるということでした。足の踏み込みに勢いがないので、どうしても打ちが弱くて勢いに乏しいものになってしまいます。
私は足の踏み込みが弱い原因として普段の生活スタイルが影響しているのではないかと思います。剣道の技の切れやスピードは足の踏み込みの強さからくる部分が大半を占めています。
そして足を強く踏み込むためには、稽古量と足腰の強さが必要になります。足腰の強さは筋力の強さと普段足を使い込むことで磨かれる身体感覚が組み合わさって生まれます。
最近の選手は、普段足を使い込むことで身につく体の重力を活用する感覚が十分身についていないと思われます。普段から座って仕事をしたり、車で移動する時間が長すぎたりが影響していると思われます。
足を活かした剣道を身に付けるためには、普段から意識して足を鍛えるようにする必要があります。具体的には、股関節を柔らかくしたり腸腰筋を鍛えたり、ランニングで足をバランス良く鍛えたり、立禅で、重力を扱う感覚を身に付けることが有効と考えられます。
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