11月3日の全日本剣道選手権大会の結果の感想

剣道

先日全日本剣道選手権大会が日本武道館で行われて、鹿児島県代表の星子啓太選手(23)が優勝を飾り福井代表の林田匡平選手(27)が準優勝に終わりました。

前回は松崎賢士郎選手が優勝を果たし、今回の星子選手の優勝は、若い選手が全日本剣道選手権で上位に食い込むということが可能になってきているということを裏付ける形になりました。

前回優勝の松崎選手や本年度優勝の星子選手や、最年少優勝記録保持者の竹ノ内佑也選手はともに、筑波大学の出身であり最近筑波大学出身の選手が全日本の舞台で活躍することが目立ってきています。

筑波大学は東京教育大学がルーツの大学で、指導者育成が本来の役割とされている大学です。星子選手は今は無職の状態で将来に進路が気になるところがあります。

今大会の決勝まで進んでいる林田選手や星子選手に共通しているのは、まず基本技術がとても洗練されていることが挙げられます。2人とも剣道に安定感があり、足さばきには躍動感があり、どの態勢からも鋭い技を打ち込むことができます。

最近はインターネットで、優れた選手の動画を視聴することが可能になってきています。名指導者の指導方法などの紹介もされていることがあり、そういうのを見ると良い勉強になります。向上心がある人は、自主的に稽古をしてどんどん力をつけられると考えられます。

一方で年上の世代の人は、存在感を取り戻す必要があると思います。若い世代と同等のキレのある動きを継続させるとともに若い世代には持っていない、上手さや勝負強さを磨いていく必要があると思います。

パワーや瞬発力では若手のほうが勝るので、身体感覚を磨いて、より合理的で力に頼らない洗練された剣道を身に付ける必要があると思います。

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