掲載期間 1990年51号 – 1994年32号
発行媒体 週刊少年ジャンプ
作者 冨樫義博
ジャンル バトル漫画
主要登場人物 続き
雪村螢子(ゆきむら けいこ)
ヒロイン。幽助の幼馴染にして、同級生の少女です。幽助とは幼稚園の頃からの腐れ縁であり、ケンカが絶えないが相思相愛の仲です。1月31日生まれのA型。趣味は料理と掃除。好きな色は青。初期は長髪だったが、火事場から幽助の肉体を助けた際に髪を焼いた為、静流に切ってもらい、短髪にしたが、髪に関しては、コエンマ曰く「霊界獣の卵に集めた徳同様に、螢子を助けるための代償の1つ」でした。
実家は定食屋「雪村食堂」を経営しています。将来は教師志望です。高校卒業後は四谷大学の教育学部に進学予定です。勝気だが才色兼備かつ品が良い性格で周りからの信頼も厚いです。幼い頃から周囲から疎まれ孤独な面のある幽助の面倒を見てきたため、彼のすることには反対せず、人知を超えた戦いをも健気に見守っています。幽助が魔族になっても彼への想いは変わることはありませんでした。
得意技はビンタで、幽助曰く、陣以上の威力を誇ります。魔界に旅立つことにした幽助が帰ってこれるかどうかを曖昧に答えたためか、突き放す形で別れを言い渡すが、幽助とのケンカの後に何度も言われ続けた「結婚しよう」の言葉を信じ、彼を待ち続けることにしました。その後、幽助は帰ってきましたが、3年経たない内に帰ってきたので、結婚に関しては保留中です。
ぼたん
死者を霊界に連れていく霊界案内人です。生年月日、年齢、血液型は全部不詳で、趣味は空中散歩です。髪の毛をポニーテールで結っています。通常時は着物姿で、櫂(カイ)に乗って空を飛ぶ。人間界では実体のある身体で活動しています。
本人曰く‘死神のような’職のわりにはドジで快活で明るく、喜怒哀楽をハッキリ顔に出す人間以上に俗世っぽさの色濃い性格です。容姿も優れており、桑原が心中で「かわいいねーちゃん」と評しています。好奇心半分ながら、常に幽助と螢子の仲を気にしたり、同僚(あやめ)とコエンマの間を気遣ったりと、周囲への気配りを絶やさないと、非常に友人思い。気まずくなるとネコのような顔になり、
車に轢かれて一度死んだ幽助の御目付け役を務め、幽助が生き返った後は霊界探偵の助手として幽助たちをサポートします。霊力はそこそこ強く、心霊医術による幽助らの回復や妖気の防御といった面でしばしば活躍します。暗黒武術会においては、螢子と静流と温子に口を滑らせてしまったことから、彼女たちに幽助たちが妖怪と戦っていることも明かした上、武術会に連れて行くことになります。
コエンマ
霊界の長(閻魔大王)の息子で霊界探偵としての幽助の上司です。普段はおしゃぶりをした赤ん坊のような姿だが実際は700歳以上であり、人間界では人間界Ver.としての青年姿で活動することが多いです。
700年以上も生きているが見た目も中身も子供であり、何か失態を犯す度に閻魔大王からお仕置きを受けているが、年長者らしい一面も見せる場面もあります。物語が進むにつれ、幽助とは上司部下の関係を超えた信頼で結ばれます。
銜えているおしゃぶりは霊力を貯めるための魔封環であり、最強クラスの防御技を発動させることが出来るが大量のエネルギーを費やす為、滅多に使えません。
暗黒武術会の決勝戦では幽助の頼みで幻海に代わる選手として現れ、浦飯チームの大将を務めるが、あくまでも数合わせのために来ただけであり、いざという時には脱出用のロケットで逃げる準備をしていました。副将戦では左京の提案に乗り、自身の命を幽助の勝利に賭けます。
魔界の扉編では仙水の人生を歪めた者の1人としての贖罪も込めて人柱になる覚悟で魔封環を発動するも聖光気の前に防がれてしまいます。その後は特防隊や父・エンマ大王に背いて、幽助やプーと共に魔界に向かい、仙水の最期を見届けます。
霊界獣 プー
幽助の心をエネルギーとして生きる霊界獣です。小犬とペンギンが混ざったような姿で、体色は青く、目は丸く、足と嘴は黄色いです。人の頭ほどの大きさで、平仮名程度の文字は書けるが、プーとしか鳴きません。本体である幽助が弱まると自身の生命力も低下し、最悪の場合は死んでしまいます。飛行能力と壁の力を持っています。
幽助が生き返るに辺り、コエンマが課した試練が「霊界獣の卵を孵すこと」でしたが、幽助が生き返る時期が早まったため、コエンマによって霊界で保護されていました。
暗黒武術会での魔性使いチーム戦終了直後に孵化しました。大抵はプーの名で呼ばれているが、螢子、ぼたん、温子からは「プーちゃん」、雪菜からは「プーさん」、桑原からは「プーすけ」とも呼ばれています。
幽助が仙水との戦いで戦死した影響で自身も死んでしまうが、幽助の魔族大覚醒の影響で、鳳凰を思わせる大きな鳥の姿に変化して復活します。霊界特別防衛隊の攻撃から幽助を身を張って守り、幽助とコエンマを魔界へ連れて行きました。
人間界帰還後は幻海の寺で生活しています。暗黒武術会決勝時と霊界クーデター時には幻海が憑依し、窮地に陥った幽助を叱咤しつつ導きました。
敵キャラクター
剛鬼(ごうき)
飛影・蔵馬と共に霊界の三大秘宝を盗み出します。3人の中で唯一の前科者(前科12犯)にして、唯一の凡人妖怪ですが、霊界の追跡者を十数人も手にかけています。吸魂鬼ゆえに魂を好物としているが、食べた魂の消化は丸一日かかります。本来の姿になると鋼のように強固な肉体に変化します。
餓鬼魂を使って、子供の魂を食い始めた矢先、幽助と交戦します。最初の戦いでは人間態でダメージを受け、子供の魂を吐き出してしまった後、吸魂鬼に変身します。岩本相手に霊丸を使ったために霊丸を撃てない幽助を追い詰めていくが、ぼたんの機転で大勢の人間が来たと思い込み、とどめをささずに立ち去ります。
翌日、子供の魂を食べ続け、5人目である少女の魂を食べた直後に幽助と再戦します。前日同様に吸魂鬼の姿になって幽助を圧倒した上、その戦いに遭遇した少年の魂も食べますが幽助の手で口につっかえ棒を付けられて開いたままとなった口内に霊撃輪具で強化された霊丸を撃たれて敗北します。子供たちの魂も全て解放されました。
口内に直接霊丸を撃ち込まれた描写から死亡したかに思えましたが、幽助とぼたんの会話内で逮捕されたことが言及されたことから生存が判明します。
乱童(らんどう)
奥義破りの妖怪です。過去に99人の高名な霊能者の奥義を破り、自己の技にしたと同時にその霊能力者の命も奪っています。格闘センスと技術の模倣能力に優れており、一度見ただけの霊丸を見よう見まねで模倣してみせました。
その技術力を見た幻海からも「霊光波動拳の奥義が乱童の手に渡れば、いずれは自分以上の使い手になるだろう」と語っていた。100人目として選んだ幻海師範の弟子選考会に修行僧「少林」として参加しています。幻海トーナメント第2戦目で珍宝と対戦しますが。総合力で勝利しています。
準決勝第2戦目で桑原と対戦しています。肉弾戦で圧倒され、火掌発破拳も桑原の首位打者剣で弾き返されたが、縮身の術で桑原を縮小し、全身の骨を砕いて勝利します。決勝戦で幽助と対戦します。斬空烈風陣によるダメージに耐えながら突っ込んできた幽助のクロスチョップを受けた後、皮を破って乱童としての正体を明かします。
乱童になった後は、幽助が弱体化していることもあって優位に立ち、霊撃力を失ったパンチをものともせずに妖気の糸で幽助を縛り上げ、徹底的に痛めつけた後、沼に召喚した魔界魚の餌にすることに決め、皮肉を込めて霊丸も使用します。
1発目はワザと外し、2発目で木に吊るしている部分の糸を破壊し、幽助を魔界魚の沼に落としますが、桑原の魂に喝を入れられたことで息を吹き返して糸を引き千切った後の幽助のパンチによるダメージで自身の力も大幅に低下します。
それでも乱童のほうがまだ有利であり、全ての力を使いきった幽助を縮身の術で小さくして嬲ろうとしますが、幽助の耳に沼の藻が詰まっていたために呪文が聞こえず、縮身の術をはね返され、自身の身体が縮んでしまいます。
急いで元の大きさに戻ろうとするが、幽助の全体重をかけたエルボードロップを受けて敗れます。幻海からは「敗因は技におぼれ、慢心したこと」と評されました。
四聖獣
朱雀(すざく)
四聖獣のリーダー。その危険性から他の3人と共に迷宮城に封印されていましたが、蟲笛を使って人間界を混乱させることで、霊界に人間界への移住権を要求してきました。
闇奥義と雷を用いた技を駆使します。人間に近い容姿をしており、髪と一体となっている赤い部分は闇奥義をコントロールする触角であり、ダイヤよりも硬い黒甲冑で覆っています。
自身以外の四聖獣が倒された後、ムルグから得た情報から魔回虫に寄生された人間たちに螢子を襲わせ、幽助を精神的に苦しめます。
幽助との戦いでは最初は右腕だけで戦い、霊丸も弾き返しましたが、両手を靴で隠した状態で霊気を集中しての防御という幽助の作戦で暗黒雷迅拳を防がれて、思わぬ反撃を許したことから暗黒妖籠陣で7人と化します。
六獄暗黒雷光波での多重攻撃で幽助を負傷させ、「彼女(螢子)の心臓を食うと誓えば、お前(幽助)の魂を魔界で浄化して妖怪に転生させてやる」と告げて屈服させようとしますが拒否されます。
分身2人に電撃攻撃を行わせ幽助を嬲りながら螢子とぼたんの最期を見せつけようとしますが、2人がピンチを切り抜け、幽助も幻海から教えられた臨界行からの念で復活します。
分身2人を弾き飛ばされた上、幽助を甚振るために電気を放ち続けたために雷光波が撃てないところを幽助のショットガンを受けて倒れながらも1人だけは致命傷を免れたために倒された6人から妖気を吸収して全快し、再び7人になります。
消耗した霊気の代わりに自身の生命力を用いた幽助のショットガンに最大級の七獄暗黒雷光波をぶつけるが、最初の霊丸で触角にダメージを負っていたために技を完全に制御しきれず敗北し、蟲笛も破壊された為、自らが侮っていた人間の絆の力を認めるに至りました。
青龍(せいりゅう)
四聖獣の一人。朱雀同様、四聖獣の中では人間に近い容姿をしているが、体色は青いです。氷の拳士で本人いわく、絶対零度に近い拳を秒間百発叩き込むことができます。。四聖獣の中では朱雀の側近のような立場にいますが、仲間意識が全くない冷酷非道な性格です。
幽助たちと戦う前に魔闘凍霊拳で白虎を処刑します。その白虎の亡骸に自分のマントを被せた飛影を「同じ穴の狢」と挑発するが、怒りの飛影の剣で一瞬のうちにバラバラに切り刻まれ絶命しました。
白虎(びゃっこ)
3m近い巨大な虎のような姿の妖怪です。玄武同様の巨漢ですが、自らの毛から分身妖獣を作り出す、体毛で相手の霊気を吸収する、爪を飛び道具にする、口からは触れたものを塵と化す超振動弾・鳴虎衝壊波を放つ等、多彩な技を持ちます。
初めは自分の相手が桑原1人であるのを見て、自らが戦うまでもないと4匹の分身妖獣に相手をさせます。妖獣たちが桑原に橋まで誘き出されて一直線に並んだところを伸びる霊剣で貫かれ、最終的には塔に縛り付けられてしまった後、自ら桑原と交戦します。
桑原の霊剣から霊気を吸収し、巨大化していくが、桑原の霊気量が僅かながらに自身の体の許容量を超えていたことが仇となり、腹が破裂・吸収した霊気を失います。
戦う場所を濃獄酸だらけの部屋に移して戦闘を再開します。鳴虎衝壊波で、桑原の足場を削り、じわじわと追い込みましたが、伸びる霊剣を棒代わりにした桑原の奇襲からのパンチを受けて濃獄酸の海に落ちました。
なお、原作では、届く範囲の足場がなくなった桑原に対し、カール・ルイスを引き合いに出しています。濃獄酸の海に落ちて死亡したと思われたが、全身大火傷の状態ながらも生き延びて、幽助一行から遅れて青龍の部屋に現れます。
生命維持の為、妖気を分けてくれるように青龍に頼みますが彼からは見限られるや否や、魔闘凍霊拳によって頭部以外を粉砕されます。
玄武(げんぶ)
四聖獣の先兵で、全身岩石の身体を持つ巨大な亀のような妖怪。岩の部屋の中を自由に移動でき、分離することも可能です。爆裂岩衝弾や尻尾による攻撃を行います。身体の岩をコントロールする中枢岩(ちゅうすういわ)がある限り、どれだけ微塵切りにされても再生することができます。
蔵馬との戦いでは、初めは死角からの攻撃などで蔵馬の腹部に傷を負わせますが、蔵馬がまき散らした薔薇の香りで居場所を見切られ、華厳裂斬肢で切り刻まれます。
再生後、爆裂岩衝弾を使用しますが、中枢岩が光ったことを見逃さなかった蔵馬に中枢岩を奪われてしまい、頭部が股間に付いてしまったという醜態を晒した状態から、蔵馬に命乞いをするもあっさり断られて中枢岩を破壊され、粉々に砕け散りました。
白虎からは使い走りと言われたが、蔵馬を苦戦させて戦えなくなるくらいに深手を負わせました。
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