剣道の体つくり

剣道

剣道でパフォーマンスが発揮できる体をつくりあげるための考え方を述べていきたいと思います。

剣道で活躍するためには、まず剣道は日本的な東洋的な武道であるということ、パワーよりも俊敏さや、剣を上手くあやつる器用さや柔軟さが重要な競技であるということを頭に入れる必要があります。

激しく動き回っている相手の動きに対応しないといけないので、体を素早くうごかしながら、ボディバランスを維持する力が必要になります。そのために必要なのは、バランスのとれた姿勢が最初に大事になります。まっすぐすっきり立つことをまず最初に身に付けます。

骨盤や腰を立てて、左右や前後に偏りの無い姿勢を身に付けるようにします。右ききの人は右半身に力が偏りがちなので、普段から左を意識的に動かすように心がけます。

柔らかく弾力のある体をつくる

剣道で力強い打突をするためには、体の胴体部や中心部を力強く働かせる必要があります。そうするためには、しなやかなバネやゴムのような弾力のある体にしていくようにイメージします。

日常の体つくりではつい見栄えがする表層筋に意識がいきがちで、筋力トレーニングで筋肉を太くしようとしがちですが、剣道の場合はあまり重要ではありません。剣道ではインナーマッスルや深層筋を鍛えることが大事で、それは、ダンベルやバーベルを持ち上げて身に付けられる部分ではありません。

スクワットやベンチプレスのスコアが100kgという数字よりも、全体的に、体を動かすときに筋肉がしっかり連携していて、動きがスムーズで素早いかどうかのほうが大事です。使われていない筋肉や関節が無いかを確かめたり、それらが万遍なくスムーズに機能するように心がけます。

しなやかな動きを身に付けるためには体を柔らかくする必要があり、そのためにはヨガやストレッチを日常的に行うと効果が期待できます。そのときは頭から、肩、肘、背中、胴体、下半身まんべんなく柔らかくしていきますが、特に剣道の競技力と関連が深いのは、肩甲骨や股関節の柔らかさです。

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肩甲骨の柔らかさは竹刀の振りの大きさや鋭さに大きな影響を与えます。股関節の柔らかさは、姿勢を安定させて維持したり、しなやかな身のこなしをするため重要な役割をもっています。

全身を使って勢いのある打突をするためには、上肢と下肢をしっかり連携させる必要があります。そのためには腸腰筋を鍛える必要があります。胴体を柔らかくするためには、体を前屈や背中を反らす運動や左右に捻る運動や、片方の側を伸ばしたり、縮めたりする運動が効果が期待できます。

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武道的な体を身に付けるためには、立禅が効果があります。立禅を毎日継続させていくと気が養われていきます。姿勢はすっきりして下半身が安定し、重心が丹田に落ち着くようになります。重力を扱うセンスが磨かれて、相手の動きにバランスを崩さずに反応できるようになります。

立禅は最初のころが一番肝心で、最初の慣れていないころが、一番きつく感じやすくて挫折しやすいところがありますが、毎日継続させてフォームができてくると段々こなすのが楽になってきます。

館長稽古【自宅稽古動画】#1 立禅

それ以外に体力や筋力を総合的に底上げするためにはランニングが効果的です。ランニングの効果は多岐にわたり心肺能力、免疫力、バランス感覚、筋力、身体感覚、などが底上げされていきます。毎日習慣にしていると積み重なって能力が上がっていきます。

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