剣道の稽古は、掛稽古や追い込み稽古があり、指導者の裁量によっても負荷が自由に変えられるので、体感的なきつさも楽に感じる時もあれば、物凄くしんどく感じる時も有ります。
きつい稽古を乗り越えることで精神面が強くなれるというのは大事な考え方の一つではありますが、剣道ではそれ以外にも大事なところが沢山あり、そのことにあまりこだわりすぎてはいけないと思います。
稽古に目的意識をもって、集中して落ち着いて行うこともとても重要です。稽古をするならきちんと中身を充実させて、成果が伴うように心がける必要が有ります。
稽古をきつく感じたり、楽に感じたりの体感的な部分は、その人によって個人差があります。体力や筋力の程度でも変わるし、剣道の習熟度でも変わるし、資質的な精神力の強さも人によって変わります。
例えば精神的に強い人になると、幼い時に片腕を切断した人で、大阪体育大学剣道部(大学剣道部の中でも稽古がきついことで有名)に所属して頑張り通した人がいるし、他にも客観的にみてとてもハードそうに見える稽古を涼しい顔してやり遂げる高校剣道の常勝軍団の人とかもいます。
体感的なきつさは人それぞれなので他の人がきつい稽古を乗り越えてきているのに、自分はだめだとあまり考えすぎないほうが良いと私は思います。大事なのは自分が以前よりも強くなっているかどうかで、自分自身と向き合うようにしたほうがよいです。
先生との相性によっても、剣道の取り組みやすさは変わります。私は何回も剣道を辞めたくなるくらい稽古が辛いと感じる位なら、道場を転籍することも視野に入れたほうが良いと思います。何よりも剣道をやりたいというモチベーションが一番重要です。
剣道の動き方でも体感的なきつさは変わる
剣道の動作の習熟度でも、きつさの感じ方は変わってくることがあります。動作が合理的で無駄がないほど疲労感は少なくてすむようになります。特に足下の安定感はかなり影響を与えています。スムーズな動作が身についている人は同じ内容の激しい稽古でもあまり息を切らしているように見えないことがあります。
きつい稽古を難なく乗り切るためには、綺麗な姿勢で打突することを普段から心がけることが大事だと思います。
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