剣道の稽古には掛稽古や追い込み稽古があり、指導者の裁量によって時間を長くしたり、元立ちの動き方を変えたり、相い掛りにしたりすることで自由に負荷を変えることができます。
分かりやすくいえば、剣道の稽古は指導者がやると決めてしまえば、どこまでもきつくすることができてしまいます。なのできつい稽古を課する人は稽古をする立場の人にしっかり配慮をする必要が有ります。
要するに指導者は稽古をする立場の人のキャパシティを見極める必要が有ります。
剣道の強豪校には、傍目から見て、とてもきつそうなトレーニングをこなしている所が有りますが、強豪校に在籍している子供は、今まである程度稽古を積んできていて、体力や筋力も十分あり、技量も備わっていて、実績も残してきていて自信もあり、きつい稽古をやり遂げる覚悟が備わっている人達です。
そういう人達はきつい稽古をやり遂げる事で、より自分が追い込まれた場面でもまだ大丈夫という自信がついて剣道のパフォーマンスが上がることが期待できます。
しかし剣道の稽古に勤しんでいる大多数の人達は、そこまでには至っていないと思われます。なので稽古を課す側の人は、稽古をこなす側の人達がついてこれる体力や気力が十分備わっているかどうかを見極める必要があります。
そうするためには指導する立場の人は、自分がやらされる側の立場になって考える必要があると思います。自分ができないことはやはり稽古をする側の人にとってもとてもハードなものだと考えられます。
きつい稽古を人にやらせる場合は自分が同じ内容の稽古をこなすことが可能なのかとか、効果が期待できる内容なのかを相手の身になって考える必要があると思います。
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