「声が小さい!もっと大きな声をだしなさい!」ということを稽古場で剣道の先生から言われるのはよく見られる光景ですが、実際に自分が声を出すように意識をしたからといって改善することはあまりありません。
声を大きく出せる人は、特に意識をしなくても出せるし、出せない人は、どんなに頑張っても今の状態では出せるようにはなりません。
それでは何故声が出せない人は声が出ないのか、どうやったら出せるようになるのかを考えていきたいと思います。
一つ目は体の構造上の問題があります。声が小さい人は丹田が開発されていなくて呼吸が浅い状態なので、肚から声が出せないというのがあります。
これを改善するためには、丹田呼吸法で深い呼吸を身に付ける方法があります。そのほかに大腰筋を鍛えることも良い効果が期待できます。スワイショウや立禅などの気功に取り組むことも良いと思います。
二つ目に考えられるのは心理的な問題で自分に自信が無いということがあります。それは剣道の技術の問題もあるし、日常生活の問題もあります。
これを改善するには、剣道では相手に勝つ経験を増やしたり、日常生活では、普段からきちんとすることを心掛けて、周囲の人から受け入れてもらうように心掛けるようにします。
剣道の声は、必死で頑張ろうとするとかえって出せなくなるし、落ち着いてリラックスしているとよく出るようなところがあります。
そのほかに普段の生活の態度が横着だったり、後ろめたいことをしていると試合などの大事な場面で固くなってしまって声が出なくなることがあります。
試合や稽古でしっかり声が出せるようになるためには、普段の生活態度もきちんとして自然体でいることがとても大事だと思います。
例えば私に関して言えば、私は学生時代は、試合中に声はあまり出せないところがありました。自分の場合は、心理的な部分が原因になっていました。普段の生活がちゃらんぽらんだったので、自分に自信がなくて、試合中に固くなってしまい声が小さくなってしまうことがありました。
しかし大人になって、自分の生活態度をきちんとして自立した行動ができるようになると、試合でも固くならずにしっかり声がだせるようになりました。
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