発行媒体 週刊少年ジャンプ
作者 ゆでたまご
ジャンル レスリング 格闘ギャグ漫画
発表期間 1979~1987年
主要キャラクター 続き
ロビンマスク
マスクと白銀の鎧に身を包んだイギリスの名門ロビン一族出身のエリート超人で、その実力と信頼から正義超人軍団のリーダー格と呼ばれる。当初キン肉マンとはライバル関係にあったが、悪魔超人との闘い以降、次第に友情を深めていく。
キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ一回戦と決勝戦ではキン肉マンチームの大将に任命され、運命の5王子以外で唯一大王候補を倒すなど、キン肉マンの王位継承に大きく貢献した。
アイドル超人の中でも年長者であり、性格は冷静かつ紳士的。しかしプライドが高く、キン肉マンに敗れたショックで世界を放浪したり、ネプチューンマンが自分を罵り去っていったかつてのライバル・喧嘩男だと見るや試合結果を度外視して正体暴きに走ったりするなど、普段の冷静さとは程遠い行動を取ることがある。
この他にも試合中、他のことに気を取られて闘いに集中できず、苦戦を強いられることも多い。ソビエト連邦(ロシア)のロボ超人・ウォーズマンは彼の弟子であり、当初は自分の野望のための道具としていたが、アイドル超人となってからは彼の危機に飛び出したり、タッグを組んだりするなど信頼は厚いものとなっている。
体力の消耗を最小限に抑え、技を有効的に使うことのできる戦闘法「ロビン戦法」を持つなどファイトはクールで合理的。逆上すると容赦のない残虐ファイトを行うこともあるが、あくまでルールに則った、合法的な残虐ファイトであるという点がロビンマスクの性格を表している。
作中で登場したロビン戦法は以下の通り。
- 獲物は逃がすな
- 相手の誘いには絶対にのるな
- 円は直線を包む
- いなす時は柳の如く
- ピンチの直後は最大のチャンス
- 相手のパワーは最大限に利用せよ
着用している鎧は自分のあまりにも強大な超人パワーを抑えるためのものであり、作中ではサファイア製と鋼鉄製のものが登場している。
ロビンは超人オリンピックの象徴として考えられたキャラクターで、騎士道精神を重んじるヒーローの中のヒーローというイメージからイギリス代表になった。また、イギリスのプロレスラービル・ロビンソンをイメージしている。
得意技
シングル技
タワーブリッジ
イギリス・ロンドンのタワーブリッジに見立てた、ロビンマスクの代表的な技にして必殺技。世界最古の必殺技ともいわれている。アルゼンチン・バックブリーカーと同様の技だが威力は段違いで、相手の背骨をへし折り、アムステルダムの跳ね橋の如く身体を真っ二つに引き裂いてしまう。
下記のように派生技も多く応用が利く。なお、ロビンマスクだけでなくキン肉マンや悪魔超人のアトランティスも使用している。
ロビンマスクは昔はフィニッシュ・ホールドとして使用していたが、試合の流れを変える技として使うことが多くなった。両足が地について初めて威力を発揮するが、色々な派生技が存在している。
ラーメンマン
主な特徴
中国を代表する超人で、多彩な中国拳法を駆使して闘う。面長な顔に、頭頂で結った辮髪と細長いどじょう髭、額の「中」マークが外見上の特徴。作品初期〜中期は骨張った痩せ形の体型で頬骨の張った顔をしていた。
初登場は第20回超人オリンピック編「最後の8人めの巻」。対戦相手を惨殺するなど残虐超人の筆頭に数えられていたが、主人公のキン肉マンをはじめ数々の戦いを経るうち正義超人として活躍するようになる。
残虐超人時代もリングを降りれば紳士で、また自らの肉体を駆使した残虐ファイトを身上とし凶器攻撃は好まない。性格は人格者であるように描写されることが多いが、アニメ初登場時は中国人風口調を使いコミカルに描かれていた。実力はロビンマスクから「天才」と評され、キン肉マンゼブラも「悪魔のような強さ」と戦慄する。
得意技
シングル技
キャメルクラッチ
うつ伏せ状態になった相手の背中に乗り、首から顎を掴んで相手を海老反り状にする技。実際のプロレス技でもあるが、ラーメンマンの場合は相手を真っ二つに裂くまでその手を止めない。立ったまま相手を痛めつけるスタンディングキャメルクラッチも存在する。モンゴルマン時代は正体を隠すため、この技を自ら封じていた。「ラクダがため」とも呼ばれる。
ウォーズマン
人物
初登場は、超人オリンピック ザ・ビッグファイト編「富士の最終予選の巻」。ソビエト連邦出身で、機械の体を持つロボ超人。黒ずくめのボディに頭全体を覆うヘルメットと素顔を隠すためのマスクを付けている。
「コーホー」という機械的な呼吸音を発し、普段は無口かつ無表情だが、強敵と出会った際には仮面の口を開き「ウォーズマンスマイル」と呼ばれる不気味な笑顔を見せる。本来の性格はシャイで照れ屋であり、インタビューでは言葉に詰まる場面もあった。
陽の目を見ない超人だったところをロビンマスクに見出され弟子入りし、以降一流超人の仲間入りを果たす。
その出自と醜い素顔のため周りから疎外される幼少時代を送っている。そのため自分の素顔などに強い劣等感をもっており、試合中に観客からの嘲笑を浴びた際には、幼少時代の辛い思い出がフラッシュバックし激昂する一面もある。
特徴として、手甲から飛び出す針状の爪・ベアークローがある。超人オリンピックではこの武器を使い、対戦相手を次々と葬りトーナメントを勝ち抜いた。
ベアークローは取り外し可能で、足に装着してドロップキックを放ったり、ロビンマスクが使用したこともある。しかしベアークローを取り外した時の方が強くなる。ベアークローは毎日磨いて枕元に置いて寝るのが習慣とのこと。
ファイティングコンピューターの異名通り、非常に優秀なコンピューター付き知能を持ち、相手の心理状態や弱点などを一瞬で見抜くロボ超人ならではの的確な判断力と、ベアークロー等による残虐ファイトで対戦相手を必ず30分以内に倒してきた。
しかし短時間で勝利し続けた弊害で、体内コンピューターには繰り返し30分以内の戦闘プログラムしか入力されなかったため、結果的に処理機能が時間制限され、戦闘が30分以上長引くと全身がショートしてスタミナ切れ及び機能低下する特異体質となってしまった。
体色は原作では生身の部分は茶色が基調であるが、アニメでは体が黒で両腕や太もも、首元が灰色で統一されている。
得意技
シングル技
ベアークロー
手に仕込まれた4本ずつの爪。両手に仕込まれており、超人の肉体を易々と切り裂き、貫く凶器となる。このベアークローを用いた技が豊富に存在する。ポーラマン戦ではポーラネイルの打ち合いに敗れ破壊された。
スクリュー・ドライバー
ウォーズマンの代名詞とも言える技。片手のベアークローを突き出し、錐揉み回転しながら相手に突っ込み刺し貫く。この技で数々の超人たちを再起不能にし、ラーメンマンにもトラウマや後遺症を植え付けた。
真っ向から立ち向かって打ち勝ったのはバッファローマンだけで、それでも後述の二刀流版ではロングホーンを片方へし折り、彼に忌まわしい過去として回想されている。完璧超人始祖編では、ポーラマン相手にスクリュー・ドライバーを放つが分厚い筋肉の前には通用しなかった。その戦いでは両手でのスクリュー・ドライバーが「Wスクリュードライバー」と呼ばれた。
パロ・スペシャル
スクリュー・ドライバーと並びウォーズマンを代表する技。相手の背後から両足を内側から引っ掛け、両手をチキンウイングで絞り上げる関節技。相手が逃れようとして、もがけばもがくほど技が深みにはまる。
その態勢から相手を地面に叩きつけることにより、完成形「パロ・スペシャル ジ・エンド」に移行する。「アリ地獄ホールド」「ツンドラの墓石」とも表現される。脱出不可能とされており、火事場のクソ力を使用したキン肉マンでも破ることはできなかった。
しかしバッファローマンやネプチューンマンには力ずくで外されている。これは後に、ウォーズマンの心の中に迷いがあったために技の真価を100%発揮できなかったと説明されている。
バファローマン
主な特徴
初登場は7人の悪魔超人編「地獄から来た7人の巻」より。あまりの強さと残虐さのために超人オリンピック委員会から宇宙の果てに追放されていたという「7人の悪魔超人」の一人。
身長2メートル50センチ、体重220キロと、並の超人たちを遥かに凌駕する巨躯であり、技術よりも腕力・体力にものを言わせたファイトスタイルが特徴で、脱出困難とされている技も怪力で強引に外してしまう。
一方で性格は冷静沈着であり、試合中に熱くなっても場外乱闘は好まない。また、相手のスタミナの消耗を誘う戦術をとったり、ロングホーンを片側だけ長くした際には対抗策に出た相手の裏の裏まで掻いて新必殺技(ハリケーン・ヒート)に繋げたりと、試合巧者ぶりもうかがえる。
両の側頭部から突き出た2本の巨大な湾曲した角・ロングホーンが特徴。ダイヤモンド並みの硬度を誇る。ロングホーンは作中において何度も折れており、着脱式になっていたり、腕がちぎれたキン肉マンの腕の骨の素材として鍛造されたことも。またアニメでは根元から外し、ブーメランのように投げつけて使用したこともある。
作中ではそれまでに登場した超人たちをはるかにしのぐ圧倒的なパワーを持つ強敵として描かれ、これを表現するために超人強度という概念が導入された。バッファローマンの超人強度は1000万パワーであり、これは直前の超人オリンピックでキン肉マンの最大の敵であったウォーズマンの実に10倍である。
作品終盤では1000万パワーを大きく超える超人が多数登場しているが、それでもパワー自慢という特徴は揺らぐことがなかった。1000万パワーから1パワーまで自在にコントロール可能で、それとは別に0パワーにすることで体を身軽にし光速で動くこともできる。
悪魔超人ではあるが、戦いにおいては正々堂々としたフェアプレーを重んじる。キン肉マンとの戦いの中で正義の心に目覚め、一度死亡するが後に正義超人として復活を果たした。また作中で敵勢力を率いた悪役としては珍しく、敗れた味方や共闘者についてもその働きを認め、敗戦を罪に問い制裁することもなかった。
悪魔超人の長である悪魔将軍からは一目置かれており、最高幹部である悪魔六騎士と同等以上の実力を持ちながらも前線部隊を好み、ヒラ悪魔としての立場を貫き通した。他の7人の悪魔超人のメンバーからも、常にリーダーとして認められている。
得意技
シングル技
ハリケーン・ミキサー
ロングホーンを前に突き出して突進し、猛烈な体当たりを仕掛ける。受けた相手は空中に回転しながら跳ね上げられ、受身も取れぬままマットに脳天から落下する。発動前に片足で地面を蹴る動作を行うことがある。
落下中にさらに追加のハリケーンミキサーを当て回転速度を増すことも可能で、ウォーズマン戦では4発の追撃を加えた。
その他、いくつかのバリエーションがあり、悪魔将軍との戦いではスピン速度を100倍にした「スペシャル・ハリケーン・ミキサー」、ケンダマンに対してはモンゴルマンのキックを加え勢いを増した「パワーアップ・ハリケーン・ミキサー」、8000万以上のパワーを発揮してグリムリパーに放った「スーパー・ハリケーン・ミキサー」が登場している。
バッファローマンがテキサス遠征時、現地で目撃した巨大な竜巻をヒントに思いついた技。
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