剣道では、腕や手首、胴体、お尻、膝、ひかがみなどどの部位も重要な働きをしていますが、私が特に大事だと思っていて強くなるために重要なのが、胴体の丹田から股下当たりの部位であると考えています。
前半身は、おへその下から、股関節と股下にかけての場所がすっきりまとまりが良くて
柔らかいことがとても大事だと思います。後ろ半身は腰が立っていて、お尻がしっかり収まっていて、激しく動いても、この部位はあまりぶれないで安定していることです。
前の部分は丹田がふっくらしていて、呼吸が深くて充実していることが大事だと思います。この場所は、剣道の稽古以外でも、四股を踏んだり、立禅をしたりしていると、
感覚が身についてきます。
後半身は、お尻やハムストリングスに溜めがある感じがあるとよいと思います。お尻の下部がしっかり体を支えている感じで、溜めがあるので、技を打つときに勢いよく前にでるような感じです。
この感覚を身に付けるためには、普段の歩き方を工夫することも大事だと思います。
ほとんどの人は、靴を履いて行動しているので、西洋的な歩き方になっていて大腿直筋(太ももの前の部位)が発達しています。
しかし常歩の歩き方を身に付ければ、ハムストリングスなどの後ろ半身を利かせることができるので、より推進力が上がると考えられます。これは剣道以外にも他のスポーツでも影響があると思います。トレーニングは、立禅などの、膝を折りたたんだ状態で
静止するトレーニングが効果があると思います。
剣道はどの部位も重要な働きがあって大事ですが、上半身と下半身を比べると、普段の稽古では下半身を意識した方が良いと思います。剣道の下半身を身に付けることは簡単ではないですが、ここが安定すると確かな実力がついてきます。
上半身は、下半身が身についた後は、稽古をしっかり行うことで、順調に鍛えられていくと思います。下半身は、他人の動きを研究したり稽古で試行錯誤したりして、自分の良い形を時間をかけて身に付けていった方が良いと思います。
剣道の稽古で気を付けたいのは、あまり特定の部位を意識してはいけないということです。稽古では、体全体で、気を丹田に集めて、相手に立ち向かって打つことが大事だと思います。稽古の時と日常生活を区別して、日常生活では、体の使いかたが合理的かどうかを気にして生活をした方が良いと思います。
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