修練が少ない人が考えがちなこと

剣道

剣道を始めてから日にちが浅く修練が少なくて、剣道の技量が足りていない人が考えがちなことに、強豪校の人達は使っている道具、例えば自分たちとは違う竹刀を使っているのではないかとか、防具の質が違うのではないかと思ってしまうことがあります。

確かに私は竹刀の質の良しあし、防具の質の良しあしは実際にあるものだと思います。剣道界でも名前が知れ渡っている有名な竹刀や防具というものは確かに存在しています。全日本剣道選手権のタイトルホルダーが良く使っている防具は、実際に他の防具と比較しても優れた製品であることは間違いありません。

しかし強豪校の人達が、みんな竹刀や防具にとてもこだわっているかというと必ずしもそうではないと思います。他の学校の人達とあまり変わらないミシン刺しの防具を使っている人が多いと思いますし竹刀も武道具屋さんに普通に大量に売られているものから自分が気に入ったものを使っている人が多いと思います。

それどころか私たちの想像に反して実際はとてもスピードがある選手が重たい竹刀を好んで使っていたりしています。技量が高い人にとっては、竹刀が悪いからパフォーマンスが悪くなるという感覚はあまりないと思われます。どの竹刀でも上手く使いこなす能力が身についていると考えられます。

技量が足りていない人は、強豪校の人達の剣さばきが桁違いに速いと感じてしまいます。強豪校の人達の竹刀は、どこか改造されているのでは?と考えがちですが実際はそのようなことはないと思います。

技量が足りていない人は、腕力で速く竹刀を振ろうと考えてしまいます。一方で技量が高い人は、全身の力を連携させて、勢いのある打突をしています。技量が足りていない人は、技量が高い人が身に付けている感覚にまだ到達していないということです。

一方で防具の質について考えてみると、あまりにも劣悪な防具は、パフォーマンスに悪影響があると思われます。しかしそれより良い防具の場合は、ミシン刺しでも高級手差しでもパフォーマンスにさほど影響は与えないと思います。剣道の世界には、防具には全然こだわりがないのに強い人が結構いらっしゃいます。そのような人は安い防具でもしっかり使いこなしています。

以上のように使っている道具類がパフォーマンスに影響する部分は限られると思われます。そのため技量が足りていない人は、強豪校の人に比べどこら辺が不足しているのかをよく考えて稽古をした方が良いと思います。強豪校の人達の技の鋭さはどこから生まれてくるのかを普段の稽古の時から良く分析したほうが良いと思います。

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