古武術の魅力について

剣道
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私は先日春分の日の午後から堺市内の小学校の体育館で開催された古武術大会の見学をしてきました。その大会は、大阪市内や堺市内の道場や地域公民館で普段活動している団体が開催した初めての会で今回はほとんど身内の間で行われて次回からは規模を広げる計画ということです。

その古武術大会を見学していろいろ新鮮な感覚を味わって、多くのことを学ぶことができました。これから今回の古武術大会で感じ取った古武術の魅力について記述していきたいと思います。

古武術の競技は、現状では、少人数の愛好家の人たちによって地域の公民館などを利用して取り組まれていますが今は組織ができて間もなくて、競技のルールもそこまで厳格ではありません。

参加者は怪我防止のために、怪我防止のための防具を頭に装着して、怪我の心配が少ない素材の模擬の刀を使用して相手と対戦します。試合中の構え方や、刀の振り方は競技者が自由に決めることができます。戦略もとくに決まった形式はなくて競技者が相手の隙をついて刀で相手の体のどこかを当てれば一本になり決着がつきます。

こういう方式なので、競技者は自分達で動き方や戦略を決めれる自由度が高くなります。動き方は人それぞれで、プレーの幅は無限に広がります。

剣道家からみれば、古武術は重たい防具もつけていなくて、おもちゃのような刀を振り回していて悪くいえば生ぬるいく感じて、遊びのようなものと映りますが、古武術には剣道にない柔軟な感性があって、よい刺激をもらえるようなところがあります。

普段から剣道一筋で稽古をしていると、剣の振りかたはこうでないといけないという固定観念がしみついてしまうようなところがあります。それは最初は型を守るという今の剣道の修練の方法論がある以上仕方がないのですが、実際は実戦の場の切りあいの場であれば、相手の剣の振りは同じであるとは限らないと思われます。

それに対して古武術の競技では、みんな動き方がばらばらなので、ある意味実戦の雰囲気に近いところがあるので剣道家が学べるところはたくさんあると思います。今回の古武術大会でも剣道経験者が未経験者の予想しない動きに翻弄されるところが多くみられました。

私は、剣道の取り組みかたは、もっといろいろやり方があってもよいと思います。古武道以外でも居合をやってみたり、合気道や空手に取り組んでみたり、他のスポーツをやってみたりして稽古では味わえない感覚を味わって新しい刺激をうけてバランスよく体を鍛えたほうが、剣道の習熟のために役に立つと考えます。

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